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VOL02 高尾森林ふれあい推進センター所長・関下俊則さん

自然を維持していくのも人の気持ち1つ。多くの人に森林の魅力を知ってほしい


1年中無料で利用できる日影沢キャンプ場

――それでは次に、日影沢キャンプ場についてお聞かせください。通年営業で、利用料が無料というのには驚きましたが、どのような利用状況なのでしょうか?

関下:訪れる方が多い時期は、毎年5月の連休や、夏休み期間、秋の紅葉のシーズンが特に多いですね。
予約ベースの実績ですと、2012年は6200人、前年の2011年はさらに多くて9200人でした。
ファミリー客や、ボランティア団体などの、団体客の方にも多くご利用頂いています。

日影沢キャンプ場。

日影沢キャンプ場。1年中無料で利用できる。

――キャンプ場にはどれくらいの人が一度にテント泊できるのでしょうか?

関下:テントの大きさや、団体規模によって差がありますが、目安としては、5人用テントでキャンプ場内の上段6張り、下段11張り設置可能です。
そのほかの設備としては管理棟と、トイレ、駐車場(7台)、公衆電話、水場、炉などがあります。
キャンプ場の利用料は無料なのですが、トイレについては、維持管理費用として利用者の募金で賄っておりますので、トイレ前の募金箱に一人200円程度の募金をお願いしています。

――日影沢キャンプ場のトイレは以前見せて頂いたことがあるのですが、大変きれいですね!

関下:以前は簡易トイレのみの設置だったのですが、水の消費も少ない省エネ式の新しいトイレになりました。
ただキャンプ場の利用者だけでなく、登山客やハイカーの方含め多くの方が利用されるので、トイレのくみ取りや清掃などの維持管理費はどうしてもかかってしまうため、募金により賄っている状況です。

きれいになった日影沢キャンプ場のトイレ。

きれいになった日影沢キャンプ場のトイレ。

トイレの利用に一人200円程度の募金を呼びかけている。

トイレの利用に一人200円程度の募金を呼びかけている。

――キャンプ場周辺は自然に囲まれていますが、やはり高尾山登山の拠点としている方が多いのでしょうか?

関下:というよりは、バーベキューや飯ごう炊爨、キャンプファイヤーなど、各団体が独自で催しを企画したりと、キャンプ自体を楽しんでいかれる方が多いですね。

――なるほど、そうですか。キャンプ場利用者には、どのような体験をしてほしいと思いますか?

関下:都会からほど近い場所で、自然に触れ合いながら過ごすことができる場所ですから、高尾山の豊かな自然というものを感じてもらいつつも、自然を大事にする気持ちを育んでもらえればと願っています。

自然再生に向けての取り組みが今後の課題

――それでは、高尾森林ふれあい推進センターとして、今後目指していきたい取り組みなどあれば教えてください。

関下:前述の当センターの主な業務でも述べました「自然再生に関する取り組み」により力を入れていくというのが今後の課題になってくると思います。

――自然再生というと、破損した山林に植林をする、といったようなイメージがありますが・・。

関下:確かに、そのようなイメージを持たれている方が多いと思いますが、高尾山の場合は、動植物の移入種(外来種)に対する対策というのが目下の課題です。
例えば動物でいうとハクビシンや、鳥だとガビチョウなどが当てはまります。
そういった移入種が今どのような状況なのか、関係機関との連携も視野にいれながら、まずは調査をすることが必要だと考えています。

移入種のガビチョウ

移入種のガビチョウ。高尾山でも多く見られる。

このため、今後は当センターが直接開催していたイベントなどは、受けてくださる民間の団体さんに委託をするなどで、協力し合いながら運営していき、それにより手が空いた部分を自然再生分野に力を入れていくといった流れにシフトしてくると思います。
民間団体さんのほうが、例えば土日にイベントを開催したりと、より柔軟に対応頂けるので、多くの人に活用してもらいやすくなり、利用者にとってもメリットがあると思います。

――なるほど、よく分かりました。今回のインタビューを通じて、高尾森林ふれあい推進センターが年間を通じて、たくさんのイベントを開催していることや、活動内容について知ることができました。
実際にイベントなどは、どのように宣伝されているんですか?

関下ホームページでの告知のほかに、八王子市や多摩地域で発行される新聞のイベント欄なんかでもイベントを告知しています。これからも高尾山の自然の豊かさや、森林・林業について、触れて頂ける機会を提供していきたいと思っています。

センターが毎月発行している「Forest通信」。HPにてPDFでご覧いただけます。

センターが毎月発行している「Forest通信」。HPからPDFでダウンロードできるようになっている。

――今まで高尾森林ふれあい推進センターを知らなかった方にも、今後イベントや体験教室を通じて、森林や林業に触れてもらえるきっかけになるといいですね。
今日はお忙しい中どうもありがとうございました。

関下:どうもありがとうございました。

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