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薬王院の杉苗奉納をしてみました

更新日:

投稿日:2018/1/31

1号路の薬王院手前にある杉並木を通っていると、名前の書かれた板がたくさん並んでいます。
つい、どんな名前があるか歩きながら見てしまいますが、これは薬王院に杉苗奉納した方々のお名前です。

参道にずらりと並ぶ杉苗奉納の芳名板

遠い昔から高尾山の御信徒には、苗木を奉納する習慣がありました。今では苗木ではなくお金を納めるかたちですが、杉苗奉納が続いています。
(納めたお金は山林の整備に使われているようです)

杉苗の奉納についての説明板があります。

私たち高尾山マガジンも、いつも高尾山にお世話になっている立場。
御護摩修行は何度か受けていますが、杉苗奉納はしたことがなかったので、今年(2017年)、初めて杉苗奉納をしてみました。

薬王院のウェブサイトによれば、杉苗奉納は一口3千円からできるのですが、参道に掲示されるのは1万円以上奉納した場合になるようです。
せっかくなので、1万円を奉納することにしました。
毎年12月10日までに奉納すると、翌年掲示されると書かれています。
ギリギリだったのですが、12月の始めに申し込みを行いました。

申し込みは直接薬王院に出向いてもできますが、FAXやインターネットでもできます。
今回はFAXで申し込んでみましたが、FAX送信後にすぐ薬王院から電話があり、いくつか確認して申し込みが完了しました。
申し込みからしばらくしてから、御護摩札が郵送されてきます。
一緒に郵便振替の用紙が入っていますので、郵便局に行って支払いを済ませて完了です。

郵送されてきいた御護摩札。金額によって大きさが違いますが、1万円だと十分立派です。
他の願い事の御護摩札と違い、杉苗奉納の場合は証書も送られてきます。

ちなみに薬王院に出向いて申し込むと、当日、御護摩修行に参加できます。
本堂に上がって法螺貝の音の中でお護摩を焚いていただくと、引き締まった気持ちになります。
金額によっては、客殿で簡単な精進料理をいただいたりもできるので、お時間のある方は実際に高尾山に行かれるのがおすすめです。

さて、年が明けてから実際に名前が掲示されているか見に行ってみました。ちょっと楽しみです(^^)

芳名板は奉納した金額の順に並んでいます(高額になればなるほど薬王院本堂に近い)。
1万円だと一番手前にあります。単位が「壱阡本」と書かれているのが奉納額1万円の板です。
10円で1本の計算になりますね。

壱阡本から芳名板がスタート。

「壱阡本」は奉納されている方がたくさんいらして、探すのも大変です。一回通っても見つけられず、もう一回戻って確認したりしました。

結構な数が並んでいるので、なかなか見つけられません。
「高尾山マガジン」の名前、見つけられるでしょうか?

見つけました! 最初に見つけた時は、受験の合格発表みたいに喜んでしまいました。

ありました!

今回の奉納を通して、多くの人が薬王院、高尾山を支えているのだな、と実感できました。
皆さんも、1号路で薬王院を通るときは、ぜひ探してみてくださいね。

杉苗奉納について詳しくは、薬王院ウェブサイトの御護摩祈祷ページをご覧ください。
ページの下の方に説明があります。

また、この杉苗奉納の芳名板は1年単位の掲示なので、年末に板の差し替え作業が行われます。その様子をレポートした記事がありますので、あわせてご覧ください。

杉苗奉納の芳名板差し替え

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