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4号路の花・植物めぐり。かわいらしいスミレ、ツチグリなど

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投稿日:2019/4/20

明日から新学期という春の日、高尾山を歩きに行ってきました。
今日はあまり時間がないので、さくっとハイクです。

春の花にたくさん会えるといいな、と思っていると、麓では桜が満開でした。

今日は山腹まではリフトに乗っていきます。

リフト乗り場への階段を登り始めると、ひっそりとスミレが咲いていました。

さらに階段を登ると、集団で咲いています。

リフトを降りると、ミツマタが迎えてくれました。
名札を立ててもらっています。
山では、よく見るけれど名前が思い出せない花がたくさん出てくるので、ありがたいです。

展望台から都心の方を見渡せます。
今日はガスがでていてあまり遠くは見えませんでしたが、眼下の桜がきれいでした。

今日はつり橋のある4号路を歩きます。

10分ほど1号路を歩いたところにある、浄心門の分岐から登山道に入りました。

4号路に入ってまず目にとまったのは、キブシです。
小さな鐘のような花が集まって、ぶどうみたいに垂れ下がって咲いています。
実はタンニンが多くて、昔はお歯黒の染料に使われることもあったそうです。
こんなかわいらしい花からすると、意外な感じです。

そういえば、春の花は黄色のものが多いような気がします。

歩きやすい道をゆくと、ちょっと先からワイワイと楽しそうな声がきこえてきました。
みんなで何かを囲んでいます。

一団が去ってから見てみると、スターがいました。
ふしぎなかたちのきのこ。
ツチグリです。

別名「星の湿度計」とも呼ばれているそうです。
乾いている時は全体が丸まっていて、湿気を帯びると外皮がめくれあがって、星形に開くとのこと。
たしかにこの日は雨がふったあとで、地面もぬれていました。
雨があたると、まんなかにあいている穴から、ぶわっと胞子を放出して、乾くとまた皮ごと閉じるそう。

すごいシステムのきのこです。

登山道脇には、スミレもたくさん咲いています。
高尾山はスミレの種類が豊富なことで知られています。

葉っぱの形が色々あるので、それで見分けられるそうです。
ハート型のもの。
ギザギザのもの。
先がとがっているもの。いないもの。
長いもの。短いもの。

帰って図鑑で調べましたが、種類が多くて、どれも判別するのがむつかしかったです。
今日は葉っぱがハートの形のスミレをよく見ました。

これは、リフト乗り場で見たスミレより、葉っぱが少し細長いです。

たくさん咲いています。

今度は花が白っぽいスミレ です。

まもなくして吊り橋に到着しました。

渡るとかすかにゆれて楽しいです。

橋を渡りきったところには、紫色が濃いスミレが咲いていました。

シダの仲間もいきいきしています。

かわいい双葉が顔を出していました。

山菜のような植物もにょきにょき生えてきています。

種類を図鑑で調べてもやはりらちがあかず、山の先輩に聞いてみました。
コゴミのようなゼンマイのようなワラビのようなだね。とのこと。
まだ小さいので、これから何になるのかわからないそうです。

ぴかぴかの一年生です。

4号路は歩きやすいゆるやかな道が続きますが、少し急な木の階段のところもあります。

そこを登りきると、ベンチがいくつかある休憩ポイントがあるので、ひとやすみしました。

先へ進むと、そこかしこにかわいい芽が出ていました。
春だなぁと思います。

全然違う種類の一年生たちが、並んでいます。

1号路に合流するという所で、変わった植物を見つけました。
ミミガタテンナンショウです。
中国では「天南星」と書くそうです。
今日は星にゆかりのある植物によく出会います。

1号路に合流しました。
まもなく山頂です。

山頂の桜はまだでしたが、多くの人でにぎわっていました。

1号路で戻ると、いつもと変わらぬ姿で、たこ杉が堂々と立っています。
今日見た小さなかわいい子たちの大大大先輩です。
大大大先輩も遠い昔に一年生の時があったのかと思うと、改めてすごいことだなぁと思います。

今日は、かわいらしい植物に出会えて、きもちのほっこりする山歩きができました。

高尾山は、日本で一番植物の種類が多い山だそうです。
その数はイギリス全土にある数とそう変わらないそう。

途方もない数ですが、少しでも名前のわかる植物が増えたら、もっと山に行くのが楽しくなるだろうなぁと思いました。

これからますます山がフレッシュになる季節。
ひとつふたつ花の名前をおぼえてから、ぴかぴかの一年生たちに、ぜひ会いに行ってみてください。

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