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高尾山火渡り祭


高尾山薬王院では、毎年3月の第二日曜日に「火渡り祭」を行っています。
これは高尾山「水の行」「火の行」の2つの荒行のうち「火の行」を一般公開するもので、燃え盛る炎が圧巻の高尾山修験道の一大イベントです。

会場は普段駐車場としても利用されている、自動車祈祷殿広場です。
午後1時から始まるということで、20分ほど前に会場に到着したのですが、すでに広場は人であふれていました。

火渡り祭

始まる前の様子。火がつけられるヒノキの葉が積み上げられている。

修験者が火渡りを行った後、一般参加者も残り火の上を渡りことができるのですが、その列がすでにかなりの長さになっています。
列に並んでしまうと、儀式の様子などが見れなさそうなので今回は並ばず、会場真横の高台から見ることにしました。

行列

長い列が高台の奥までずっとのびている。

13時になると遠くからホラ貝の音が聞こえて、山伏たちが入場してくるのがわかります。
しかし、会場までの道のりが長いのと、会場に着いても祈祷殿の前で儀式をしたりするので、実際に目の前に山伏が登場するのは、13時30分頃になります。

梵天札

梵天札を担いで入場する山伏

山伏たちは、梵天札という御札がたくさん刺さった御輿を担いで入場してきます(この御札は儀式終了後、ひとつ500円で買い求めることができます)。

入場後点火するまでに、40分ほど儀式が執り行われます。
魔を追い払う勇壮な儀式が多くなっています。

寶剣

寶剣( ほうけん)。刀で魔を断ちきる。

寶弓( ほうきゅう)。四方に矢を放ち魔入り込ませない。

儀式はとても意義深いもので僕は興味深く見ていたのですが、一緒に来ていた子どもはちょっと飽きてしまったようです・・・。他にも家族連れはたくさんいましたが、どこも同じような感じでした。
子ども連れで行くときは、儀式は割と長い、ということを覚悟していった方がいいかもしれません。
会場内には、焼きそばやじゃがバターなどの露店も出てましたので、子どもはそういうもので気を紛らわせておくのもいいかも。

さて、2時10分ほどになり、いよいよ点火が行われます。
山積みになったヒノキの葉の両側から、山伏が長い棒で火を点けていきます。

点火

長い竹のような棒をぐるぐると回し点火する。

点火されると、たちまちすごい量の煙が立ち上がります。
ちょうど風下にいたのですが、周りが煙で何も見えなくなりました。
服はすべて煙臭くなって匂いがとれなくなりますので、それで困るような服では行かない方がいいかもしれません。

点火

煙の中、山伏が梵天札を担いで回る。

勢いよく燃え盛る火

火が回り始めると、勢いよく燃え盛ります。

煙が渦を巻いて上がる

火の勢いで、竜の様に煙が渦を巻いて上がっていきます。

20分くらいしてひとしきり燃えさかると、今度は山伏たちが水をかけたり、かき回したりして、火渡りの道をつくっていきます。

山伏

山伏たちが勇壮に長い棒でかき回す。

その間、一角では、大釜で沸騰したお湯をかけて身を清める、湯加持(ゆかじ)という儀式が始まります。
上半身裸になった山伏が、葉っぱのついた木の枝で熱湯をかぶります。
儀式の最初からずっとお湯をわかしているから、何に使うのかと思っていたのですが、このためでした。見るからに熱そうです。

湯加持

湯加持(ゆかじ)。熱湯の水しぶきが舞い上がる。

そしていよいよ火渡りが始まります。火渡りの前に、マイクを通じて山伏が火渡りの趣旨を本尊に読み上げます。

火生三昧表白

火生三昧表白( かしょうさんまいひょうはく)。火渡りの趣旨を読み上げる。

読み上げが終わると、先頭の山伏が打ち水をし、勢いよく火を渡り始まりました。
火渡りは「火生三昧(かしょうさんまい )」といい、火を渡ることにより悪魔、煩悩、怨敵を降伏し安穏解脱を得るという実践修行です。

火渡り

山伏たちによる火渡り(火生三昧)が行われる。

山伏に続いて一般の参加者も、火の上を渡り始めます。
最初の方に渡っている方たちは、おそらく早くから並んでいた方たちだと思うのですが、列の長さを考えるとずいぶん早くから来られていたと思われます。

火渡り

山伏に続いて一般参加者の火渡りが始まる。

一般参加者

一般参加者の皆さんは、裸足になって靴を手にして渡ります。

僕も渡りたかったのですが、子どもがもう飽きてしまい、残念ながら参加ならずでした。
(火渡りをした証となる「渡火証」というものも、事前に300円で購入していたのですが・・・)
儀式が終わってから並び始めると、おそらくあと1時間以上は並ばないといけなさそうなので、そのまま帰る方も大勢いました。
来年への教訓としては、火渡りをしたければある程度、並ぶことを覚悟して来る、ということですね。

また、今年(2012年)は東日本大震災から1年にあたる3/11に行われたということもあり、「復興祈願」の言葉が何回も使われていました。
御本尊飯縄大権現の功徳が、被災地の方に届くことを願ってやみません。

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