薬王院から高尾山山頂へのもうひとつの道「富士道」。段差がなくベビーカーも通れる裏道
高尾山には6つの自然研究路や稲荷山コースなどの登山コースがあり、それらは高尾山の観光案内図などで紹介されていますが、高尾山にはそれ以外にも登山者が通行できる道があります。
薬王院の横から山頂へ通じる「富士道」と呼ばれる道もそのひとつ。
通常、山頂へは薬王院境内の階段を上って1号路で行くのですが、富士道は段差がなく車が通行できるようになっていて、ベビーカーでも山頂まで行くことができます。(舗装路ではないのでかなりガタガタしますが・・・)
紅葉などのハイシーズンにメインルートの1号路が混雑しているときも空いていますので、裏道としても人気のある道です。
富士道に入るには、薬王院の大本坊の横を抜けていきます。
薬王院の本堂に上がる階段を上がらずに直進すると大本坊に行きますので、その手前を左に入ります。
建物の横を抜けて行くとT字路になり、左に行くと富士道が始まります。
ちなみに右に行くと福徳弁財天があります。
左に進んでちょっとすると、道が二手に分かれています。
山頂方面に進むには右を進みます。
富士道は緊急車両や山頂の茶屋さんなどの車も通るので、しっかりと道幅がありとても歩きやすいです。
急な登りなどもなくなだらかな道が続くのでベビーカーでも大丈夫ですし、足の悪い方などもよく利用されているようです。
薬王院の敷地を出て5分ほどで、3号路と合流します。
ここから山頂までは3号路と一緒の道になります。
3号路と合流してからも、3号路自体があまり人通りが多くない登山コースなので、人の数はそんなに増えません。
【関連】 3号路 かつら林の新緑
カツラ林を抜けると、5号路との交点に出て、ここで6号路とも合流します。
このあとは6号路を登って来た人たちとも、一緒に山頂を目指します。
山頂はもうすぐです。
山頂手前で一番人通りの多い1号路と合流しますが、静かな道を歩いてくると人の多さにびっくりします。
ハイシーズンの1号路は繁華街並みに混雑しますので、ゆっくり登りたい方はこの富士道を活用するのもオススメです。
また、富士道は今では裏道ですが、古くは薬王院から富士山を見渡す展望台へのメインルートでした。(これが「富士道」の名前の由来でもあります)
歴史を感じながら歩くのも、趣があっていいかもしれませんね。