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薬王院から高尾山山頂へのもうひとつの道「富士道」。段差がなくベビーカーも通れる裏道

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高尾山には6つの自然研究路や稲荷山コースなどの登山コースがあり、それらは高尾山の観光案内図などで紹介されていますが、高尾山にはそれ以外にも登山者が通行できる道があります。

薬王院の横から山頂へ通じる「富士道」と呼ばれる道もそのひとつ。
通常、山頂へは薬王院境内の階段を上って1号路で行くのですが、富士道は段差がなく車が通行できるようになっていて、ベビーカーでも山頂まで行くことができます。(舗装路ではないのでかなりガタガタしますが・・・)
紅葉などのハイシーズンにメインルートの1号路が混雑しているときも空いていますので、裏道としても人気のある道です。

赤い線が富士道(出典:地理院地図を加工して作成)
1号路で山頂へ向かう階段は、ハイシーズンには渋滞することもあります。

富士道に入るには、薬王院の大本坊の横を抜けていきます。
薬王院の本堂に上がる階段を上がらずに直進すると大本坊に行きますので、その手前を左に入ります。

右の階段が本堂を通りそのまま山頂へ行くメインルート。富士道へは真っ直ぐすすむ。
一般の参拝者は入れない大本坊の黒門が見えてきます。
門の手前に「福徳弁財天洞←」という看板があるので、ここを左に入る。
建物の横の細い道を抜けていきます。
渡り廊下の下をくぐります。
「高尾山頂方面 徒歩約20分」の看板があります。
建物裏手ですが、風情のある細道です。

建物の横を抜けて行くとT字路になり、左に行くと富士道が始まります。
ちなみに右に行くと福徳弁財天があります。

細道を抜けたところでT字路になっています。
T字路を右に行くと福徳弁財天があります。
富士道は左へすすみます。

左に進んでちょっとすると、道が二手に分かれています。
山頂方面に進むには右を進みます。

すぐ二手に分かれているので、右へすすみます。(左は行き止まり)
「車両が通行します」という看板が立っています。

富士道は緊急車両や山頂の茶屋さんなどの車も通るので、しっかりと道幅がありとても歩きやすいです。
急な登りなどもなくなだらかな道が続くのでベビーカーでも大丈夫ですし、足の悪い方などもよく利用されているようです。

車が通るので、幅があり、なだらかな道です。
車がすれ違えるようなスペースもあります。
この坂を上がったところで、3号路と合流します。

薬王院の敷地を出て5分ほどで、3号路と合流します。
ここから山頂までは3号路と一緒の道になります。

左が3号路の入口。右に道なりに行くと山頂方面。
3号路の入口。3号路は細い山道で、浄心門まで続いています。

3号路と合流してからも、3号路自体があまり人通りが多くない登山コースなので、人の数はそんなに増えません。

引き続き道なりに進みます。
左手にかつら林のあるスポット。
かつら林についての説明板があります。
新緑の時期のかつら林。繊細な緑が美しい。(2021/04/09 撮影)

【関連】 3号路 かつら林の新緑

カツラ林を抜けると、5号路との交点に出て、ここで6号路とも合流します。

坂を登りきれば5号路との交点。
5号路との交点は広場になっています。左下の3号路から登ってきたかたち。正面奥は6号路の入口。

このあとは6号路を登って来た人たちとも、一緒に山頂を目指します。
山頂はもうすぐです。

5号路を山頂へ登っていきます。
山頂下トイレのところで1号路と合流です。
1号路を歩いてきた人たちと合流して山頂へ。この坂の上が山頂です。

山頂手前で一番人通りの多い1号路と合流しますが、静かな道を歩いてくると人の多さにびっくりします。
ハイシーズンの1号路は繁華街並みに混雑しますので、ゆっくり登りたい方はこの富士道を活用するのもオススメです。

また、富士道は今では裏道ですが、古くは薬王院から富士山を見渡す展望台へのメインルートでした。(これが「富士道」の名前の由来でもあります)
歴史を感じながら歩くのも、趣があっていいかもしれませんね。

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