高尾山の利用ルール

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多くの登山客・観光客が訪れる高尾山では、利用者が多いことで抱えている問題もあります。
この高尾山の素晴らしい自然を後世に残すため、関係団体によって「高尾山の利用ルール」が制定されています。
高尾山を楽しむために、これらのルールを尊重し遵守しましょう。
時期によって2回制定されていますが、いずれも同じ、大事なことが書かれています。

高尾・陣場地区自然公園利用ルール(2018年制定)

平成30年(2018年)8月11日の「山の日」から運用が開始されたルールです。
明治の森高尾国定公園と都立高尾陣場自然公園の自然環境を守るため、高尾・陣場地域に関わる自治体や事業者、地域住民で構成された「高尾地区自然公園管理運営協議会」によって策定されました。(所管:東京都環境局)
以前制定されていたルールに、トレイルランニングやドローンなど最近の事項についての注意が書かれています。

  1. 自然公園は民有地が多く含まれています。土地所有者への配慮と感謝を忘れずに歩きましょう。
  2. 山岳地帯の利用には、落雷、落石、転落など様々なリスクが伴います。自己責任のもと、計画や準備を万全にしましょう。
  3. 山に入るときは、家族や知人に行き先を知らせておきましょう。
  4. ゴミは必ず持ち帰りましょう
  5. 集団で行動するときは、周りに気を配りましょう。
  6. 登山道具使用の際は、自然や施設を傷めないように注意しましょう。
  7. 登山道を外れないようにしましょう。
  8. 動植物、鉱物等を大切にしましょう。
  9. 自然の音を聞きましょう。接触防止のためイヤホン等使用時は十分注意しましょう。
  10. 野生動物にエサを与えたり、むやみに近づいたりしないようにしましょう。
  11. 喫煙をするときには他の利用者に配慮しましょう。また、山火事防止のため、火の始末をきちんと確認しましょう。
  12. 生態系に影響を与えるおそれがある動植物を持ち込まないようにしましょう。
  13. トイレなどの公共施設をきれいに使いましょう。
  14. ペットにはリードを付けましょう。
  15. トレイルランニングの練習や大会参加時は、特に人が多い1号路は歩くなど、周りの歩行者に配慮し、歩行するために整備した登山道利用のマナーを守りましょう。
  16. オフロードでの車両走行について、高尾山頂付近、陣場山頂付近のマウンテンバイクの乗り入れは禁止です。その他の登山道へのマウンテンバイクの乗り入れも控えましょう。また、レクリエーション目的での原動機付車両の乗り入れはやめましょう。
  17. ドローンは、公共目的、防災目的以外での使用は控えましょう。公共、防災目的であっても使用には、地権者又は管理者等の了解をとりましょう。落下の危険があるので十分注意しましょう。
  18. 公共交通機関利用時は、靴の汚れを落とし、濡れた雨具を身に着けたまま座席に座らないようにしましょう。荷物は前に抱え、譲り合って、お互い気持ち良く利用しましょう。

※太字は編集部による

「高尾地域連絡会」によるルール(2007年制定)

2007年11月に地元の企業、団体などを中心に「高尾地域連絡会」が結成され、「高尾山の利用ルール」が制定されました。

  1. 「計画や準備を万全にする」
    高尾山では早春まで凍結があり、冬季は早く陽が落ちます。生命や身体の安全のためには登山経験者に相談したり、目的地やルート情報を必ず確認し、無理な行動は避けましょう。
  2. 「ゴミは必ず持ち帰る」
    高尾山は「ゴミの持ち帰り運動」発祥の地です。ゴミのポイ捨ては、自然環境や景観、野生生物に悪影響を与えます。ゴミは捨てずに全て自宅まで持ち帰りましょう。また、 ゴミになるようなものは最初から持っていかないように工夫しましょう。
  3. 「登山道を外れて歩かない」
    道から外れて歩くと、道に迷ったり、植生を傷めることになります。また、転落する恐れもあるので、登山道から外れずに歩きましょう。
  4. 「動植物は大切にする」
    多様な野生生物は自然を形作る重要な構成員です。生態系を保全するために、動植物の採集・採取はご遠慮下さい。
  5. 「火の始末をきちんとする」
    タバコの投げ捨てなど山火事の原因となることはやめましょう。
  6. 「トイレなどの公共施設をきれいに使う」
    高尾山を訪れる人々全てが気持ちよく使えるよう気をつけましょう。
  7. 「ペットにはリードをつける」
    ペットを連れて歩く際は、糞や体毛等の始末をし、リードでつないだりケージに入れたりして、体臭、鳴き声などで他人に迷惑をかけないように歩きましょう。
  8. 「マウンテンバイク等車両を乗り入れない」
    歩行者に危機感を与えないために、また、登山道や植生を傷めないために、登山道へのマウンテンバイク等車両の乗り入れはやめましょう。
  9. 「生き物にエサをやらない」
    野生生物に影響を及ぼす恐れがあります。野生生物にエサを与えるのはやめましょう。

2007年(平成19年)11月 高尾地域連絡会

高尾地域連絡会構成メンバー:薬王院、高尾山商店会、八王子観光協会、市西南部地区環境市民会議、八王子自然友の会、高尾パークボランティア会、京王電鉄株式会社、高尾登山電鉄株式会社、東京神奈川森林管理署、八王子市、東京都