シソ科
ヨーロッパ原産の越年草(秋に発芽し越冬して翌年に花が咲く植物)。
明治の中ごろにもたらされた外来種で、東京周辺に多い。
高尾山では、人家近くの道端でもよく見かける。
花の長さは約1センチで、筒状の唇形。オドリコソウの花を小さくした感じである。
茎の上部に開く葉の間から、淡い紫色した小さな花が顔をのぞかせる。
葉の長さは約1.5~3センチで、卵形をしている。ふちにはにぶい鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)があり、表面にくっきりと浮かぶ網目状の脈が目立つ。
茎の上部の葉は密生してつき、赤紫色をおびる。
群生することが多く、花は大きくないが、あたり一面を淡い紫色に染める。
「休耕田」のような人が入らず土地が肥えているところでは大群落になる。
●季節 3月~5月頃
●高さ 約10~25センチ
●場所 1号路、3号路、5号路、裏高尾、奥高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)