スミレ科
沢沿いの林の下やふち、林道など、木陰から日当たりのよい場所まで、いろいろな環境に生えている多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
比叡山で発見されたことから、その名が付けられた。
葉に特徴があるスミレで、春に出る葉は鳥の足のように3つに裂け、それがさらに細かく分かれてギザギザとしている。
夏になると葉は急激に成長し、長さ約15~25センチにもなる。
この葉の大きさを見るとスミレとは思えない。
根もとから葉と花の柄(え)を出し、地上に茎は出てこない。
花の直径は約2センチほどで、白色から淡い紅色のものがある。
花びらのふちは波打ち、香りがある。距(きょ:花びらの後方にある袋状の部分)はやや太く、長さは約7ミリ。
花びらの側弁には毛が生えている。
●季節 4月上旬~5月上旬頃
●高さ 約5~15センチ
●場所 2号路、4~5号路、稲荷山、裏高尾、奥高尾、北高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)