東高尾探訪 草戸山~草戸峠~四辻~高尾山口
前回の景信山〜高尾山の縦走で、高尾山直登以外の楽しみ方に目覚めてしましました。
今後しばらくは高尾山をセンターに、様々なルートを直接歩き、それぞれの魅力を肌で感じたいと本能が告げています。今年の夏は、、、体力への挑戦でもあります。
今回選んだルートは東高尾山稜。京王線橋本駅が出発になります。
関東ふれあいの道の一つでもある峯の薬師から草戸山~草戸峠~四辻~高尾山口というルート。
このように書くと大変シンプルなルートという印象ですが、これがどうして。距離はさほどでないものの、アップ、ダウンが頻繁に登場し、しかも勾配が厳しい道も多く、結構、厳しい道でありました。
先ずはバスで近くまで。
橋本駅北口から三ヶ木行きバス(1番のりば)で約20分。「城山高校前」で下車します。
時刻表はこちら。(本当は上中沢バス停がベストですが、本数が極めて少ないので)
道を挟んで「津久井湖城山公園 水の苑地」があります。そこを左にみる形で車道にそって10数分程進みます。
「峯の薬師」は明応元年(1492年)の創建と伝えられる古刹、曹洞宗大覚山東慶寺の別称。
上中沢というバス停の、すぐ手前に看板があります。
ここを右に曲がり、いよいよ今日の工程が始まりました。
初めのうちは、畑や民家を見ながら、普通の車道を登ります。しばらく進むと分岐点が。
表示のある「峯の薬師」方面=右に進みます。薬師までは車も入れるので、路面は半舗装状態。登りやすい道がしばらく続きます。いつも、ここにくると思うのですが、、、ジブリの世界を感じながら過ごしています。
15分ほど進めば、いよいよ最初の目的地:峯の薬師に到着です。
境内には、富田常雄原作の「姿三四郎」で、主人公の三四郎と檜垣兄弟が決闘した場所となっています。その記念碑を建てられています。
子育て地蔵に手を合わせ、境内を進みます。参道の左手には鐘があり。10円以上の浄財をすれば、3回。撞く事が出来ます。僕も願い事をしながら、撞いてきました。
このお薬師様は、新井薬師、高尾山薬王院、日向薬師とならぶ「武相四大薬師」で、眼病を治すといわれ、厚い信仰を受けている由緒正しいところです。
(特に秋の紅葉の時期は素晴らしく、境内一面、ももじの赤で染まります。一見の価値は絶対にありです)
薬師様にお参りをした後、薬師堂の横にから見渡す相模原方面の景色をみながら、一呼吸入れましょう。
さらに進むと奥の院があり、そこを過ぎれば、いよいよ東高尾への道となります。(途中を三沢峠方面に向かうと南高尾山稜にも行けます)
すこし進むと、総鎮守といわれる金毘羅様があります。
ご覧のように大変シンプルな感じですが、何故か神聖な感じがするのは僕だけでしょうか?
電波塔がみえたあたりで右手に城山湖を見ながら進みます。左に行くと三沢峠~大垂水峠を経て小仏城山へ進む道となりますが、今日は草戸山へと進みます。
因みに草戸山は標高365m。町田市の最高峰になるそうです。
整備はされているものの、やたら傾斜のきつい道を進みます。
途中、幾人かの人とすれ違いましたが、登りの人は皆、表情が厳しく。。。この先の道に若干の不安がよぎりました(笑)
さらに進むと草戸山に。山頂にある「松見平休憩所」が、休憩には絶好の場所です。
歩きながら、ふと気になる事が。。。今日の目的の一つ=外から見た高尾山を眺める。これが出来ていなかったのです。確かに木々の間から時折、姿は確認できるのですが、「絶景だ!」と歩みを止めるまで至っていません。そんな事を考えながら進むと。。。ついに辿り着きました!絶景ポイント。
草戸峠。決して広い場所ではありません。ベンチが幾つかある程度の小さなスペースですが、高尾山の横顔(?)をしっかりと観ることができます。
少し歩き疲れたこともありますが、なによりも景色の良さに、早めの昼食をとる事に。
先に、くつろいでいたご老人に挨拶すると、色々と高尾の道の事を教えてくれました。しばし高尾話に花が咲き、疲れも忘れることができました。
こういう出会いがあることも、山の魅力ですね。
ご老人に別れを告げ、草戸峠から高尾山口へ向かいます。
早速、急な勾配の道を下ります。高尾山の稲荷山コースに近い印象ではありますが、道の幅、傾斜の厳しい個所が頻発し、なかなか厳しいコースです。唯一、傾斜の厳しい道でも「いつまで続く?」という程の距離ではないことが救いです。
その間、倒木のトンネル(?)に迎えられたりしながら1時間ほど歩きます。
そこで何度目かの分岐点:四辻に。
高尾駅へ行く道と、高尾山口駅方面の、どちらに行くか暫し考えましたが、本日は高尾山口方面を選択。
今までは「稲荷山」的なコースの雰囲気でしたが、ここから先は「6号路」に近い雰囲気の、心地よい道に。
癒されながら歩を進めると、出口が見えてきました。
相当、細い道。しかも民家のすぐ横を通る小道です。これは逆から来ると見落とすかも知れません。
高尾山口からアプローチする際は、この看板を目印に。
割烹・橋本屋さんの横の路地を抜け、高尾山参道に無事到着しました。
朝9時に出発し、途中休憩をはさみ13時の到着。途中、アスレチック的なコースではありましたが、また一つ、高尾の楽しみ方が増えました。
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高尾山マガジンには「峯の薬師」の紅葉をレポートした記事があります。あわせてどうぞ!