奥高尾縦走 陣馬山編 後半(陣馬山~明王峠~景信山)
秋の高尾山縦走。前回は陣馬高原下バス停~陣馬山山頂をレポートしました。
今回は、陣馬山山頂から明王峠、そして景信山へ至る道をお伝えします。
陣馬山山頂の開放感は素晴らしく、ゆっくりと散策もしたかったのですが今回、「お昼は景信山で」と決めていたので、先を急ぎます。
山頂から下り始めると、綺麗な紅葉が楽しめます。一方、雨上がり直後のため、足元には十分、注意しました。
100mほど進むと、幾つかの道標が。
一つは関東ふれあいの道。明王峠 1.8km・景信山 5.6kmと。
もう一方には、栃谷尾根 栃谷 2.7km・藤野駅 6.8kmとあります。
藤野方面に進めば、途中に温泉などもあるようで、一瞬誘惑にかられましたが、今回の目的は奥高尾縦走なので、先ずは明王峠を目指し進みます。
道の途中々々には、このような道標が。現在位置を確かめながら、気持ちの良い尾根道を進みます。朝は雨模様でしたが、この頃になると陽の光を感じられるようになりました。
ここで奈良子峠へ到着。ここからは陣馬高原キャンプ場などへ繋がる道がありましたが、直進します。あと400mほどで明王峠です。
明王峠に到着しました。標高738.9m。
ここには明王峠茶屋さんがありますが、平日だったので残念ながらお休みでした。
高尾縦走は結構な長丁場になります。陣馬山から景信山に至る間の貴重な休憩スポットです(トイレもあります)。
峠の道標に、与瀬神社 4.1kmとあります。
こちらを進むと、石投げ地蔵嬢ヶ塚という、甲斐武田一族のお姫さまにまつわる伝承がある処を経て相模湖駅に繋がる道になるようですが、こちらのコースは、またの機会に。
明王峠茶屋に向かって左にある、峠の由来ともなった不動明王に手を合わせ、景信山を目指します。
何とも感じのよい、木立の中を進んでいきます。
ほどなくすると、底沢峠に(明王峠から約0.5km)。
陣馬山から2.4km。景信山へは3.3km。お昼までは、もう少し我慢。
後で調べて分かったのですが、もともとの明王峠は、この底沢峠だったと。
観光の目的もあり、先ほど手を合わせた不動明王の石塔と一緒に、見晴らしの良い今の場所に移動させたとのこと。
晴れれば富士山も見える今の場所の方が、確かに見晴らしは良い処です。
2kmほど進むと、幾つ目かの分岐点道標が。ここからも相模湖駅に繋がるようです。
この縦走路は、合間々々に相模湖方面や、陣馬高原方面に繋がる道があります。
縦走途中で、高尾山までは無理かな?と思ったら、こういった道を使って下山も可能です。
特に夏場などは、そういった選択もアリだと思います。
因みに、この辺りで道標を確認すると、陣馬高原下から7.2km。高尾山口までは11.8kmとありました。
落ち葉を踏みしめながら景信山へ向かいます。
この縦走路も当然アップダウンはありますが、巻き道も多く存在します。体力と相談しながら、巻き道も利用しましょう。今回、私は巻き道を多用しました(笑)
途中の分岐点に「夕やけ小やけふれあいの里」の表示が。高尾駅から陣馬高原下に途中にある施設です。編集部のメンバー曰く「家族連れには最高な処」とのこと。こちらも、いつかは行きたい場所ですね。
景信山へあと2kmくらいと近づいてきました。ここは巻き道を使わずに、アップダウンを楽しみ(?)ながら進みます。
突然、鉄塔が目に飛び込んできました。ずっと自然の中を歩いて来たので、久しぶりの人工物に何故か変な気持ちに。
更に歩みを進めると・・・笹竹に囲まれた道に出会います。本来ならばホッとする感じの道だと思います。ただこの日は、晴れているとはいえ雨上がりの後。道が相当、ぬかるんでいます。ドロドロです。
足元に気を配りながら、景信山での昼食を楽しみに進みます。
ここまで来れば頂上まで後一歩。途中、小仏方面への巻き道もありますが、今回は景信山頂上を外すわけにはいきません。心なしか歩みも速くなります。
いよいよ景信山(727m)頂上です。
既に、家族連れ、初老の方々のグループ、女性二人組、親子二人、そして私のような男一人など、様々な年齢・性別のグループが、寛ぎながら食事をとりながら談笑する風景が。
頂上には二つのお茶屋さんがあります。関東平野側は「三角点 かげ信小屋」。丹沢・富士山側は「景信茶屋 青木」。
明王峠と同じく、平日ということで両方とも営業はしていませんでしたが、絶景を楽しみながら、頂上グルメを満喫したいところです。
(因みに私の昼食は・・・チキンラーメンと、食後にコーヒーでした)
しかし、ここからの眺めは絶景です。関東平野、丹沢の峰々、そして富士山(今回は残念ながら望めませんでしたが)と大パノラマが拡がります。
天気の良い日に、一度は堪能してみてもらいたい、お薦めのスポットです。
今回は陣馬山~高尾山縦走が目的だったため、後ろ髪をひかれながら、次なる目的地・小仏城山を目指します。
その後の状況は当サイト内記事「奥高尾歩き 景信山から高尾山を縦走」をご参照下さい。(季節は違いますが)
といいますのも、小仏を目指し歩いていると突然、風が強くなり、空が暗くなり、雨が降ってきました。とにかく縦走を完了させようと、カメラもバッグにしまい写真も撮らず、先を急いだためレポートどころではなくなったためです。
高尾山頂上に着く頃は、さっきまでの荒天が嘘のような天気となり、無事に下山はできましたが、やはり装備の重要さを再確認しました。
高尾山口に到着したのは夕方(4時半ころ)。早朝から約20km。よく歩いたなと、心地よい疲れを感じながら帰宅の途へ着きました。
高尾山縦走。皆さんも体調を整え、しっかり計画し、装備を整え、是非実行してみて下さい。
色々な発見と、何よりも癒しが満載の素敵なコースです。
前の記事:「奥高尾縦走 陣馬山編 前半(陣馬高原下バス停〜陣馬山)」
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景信山〜陣馬山コース(陣馬高原下バス停)について、詳しくは以下のページを参考にしてください。
また、陣馬山〜景信山の他の登山レポートもあります。