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薬王院本堂 大天狗・小天狗の面
高尾山は山岳信仰が盛んで、薬王院でもいたるところで天狗の像などを見ることができます。
特に本堂の左右に据えられている巨大な大天狗、小天狗の面は、必見です。
向かって右側にあるのが、赤い顔の大天狗。大天狗は強い神通力を持っているので鼻が高いと言われています。別名、鼻高天狗とも呼ばれるそうです。
向かって左側に据えられているのが、青い顔の小天狗。口がくちばしのようなかたちをしています。別名烏天狗と呼ばれます。
あまりに鮮やかな緑なので、僕は最初河童の面なのかと思ってしまいました(ごめんなさい)。
大きな面ではありますが、遠くからは布に隠れてよく見えなかったりします。近づいてみるとその大きさにびっくりします。
面を固定している板の枠には、面を奉納した方の名前が入っています。
赤い大天狗には「登山八十八周年記念 高尾山有信講」、青い小天狗には「登山五十周年記念 江原一心講」とあります。
いつ設置されたものかはわからないのですが、88年といえば平成と昭和を足した年数くらいですので、おそらく明治時代から始まった講による奉納のようです。富士講のように多くの講がつくられて、信仰されていたのでしょうね。