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早春の陣馬山(陣渓園〜奈良子峠〜陣馬山頂)

更新日:

投稿日:2018/3/20

春分の日も間近になったおだやかな月曜日。
陣馬山へ行ってきました。

陣馬山は、高尾山から奥高尾縦走路と呼ばれる道を歩くとたどり着く最後の山。
高尾山口駅からだと、大体14km。なかなかの健脚コースです。

陣馬山、堂所山、景信山、小仏城山、高尾山のコースで一度縦走したことがありますが、最後の高尾山からの下山は足ががくがく。翌日はみごとな筋肉痛になりました。

参考記事:「12月奥高尾 縦走登山(陣馬山〜高尾山)に行ってきました!|ブログ

今回は、陣馬山だけに登ります。
陣馬山へ登るコースはたくさんあり、どこからにしようか迷いながら計画するのも楽しいです。

今日は友人が車を出してくれたので、朝、栃谷の陣渓園という旅館に車を置かせてもらいました。
そこから奈良子尾根を登り、奈良子峠を経由して山頂へ。
下りは、栃谷尾根を歩き、日帰り入浴で疲れをとる。
全部で3時間くらいのコースです。

9時すぎ。陣渓園を出発しました。
旅館の脇には沢があり、水の流れる音が心地よいです。

しばらく道路沿いを歩きます。
すぐに、陣馬山への道標が出てきます。

かわいらしいトイレがあります。
このすぐ脇が登山口なのですが、その右側にもっと道らしい道があったので、間違えてそちらへ進んでしまいました。少し歩いて気づき、戻ってきました。
よく、確認して進まないといけません。

こちらが登り始めです。
急に急です。
登山のきほん。最初はゆっくり歩きます。

よいしょ、よいしょ、と登って行くと、木々の合間から、富士山が左に右にと追いかけてきました。
ちょっとがんばる登りが続きます。

20分ほど歩くと、一旦道路に出ました。
ここから階段を登り、また登山道に入ります。

さらに10分ほど歩くと、気持ちのよい道に出ました。

今度は木の根っこの間を登って行きます。

前を歩いている友人が地面を踏むと、大きなけむりが舞いあがりました。
びっくりして下を見ると、びっしりと花粉を付けた杉の小枝が落ちていました。
これは花粉症の人にはホラーです。
私は幸いまだ花粉症にはなっていないので。まじまじと観察しました。
ふと、手のひらで太陽を隠して周りを見ると、空気中に細かい花粉がたくさん飛んでいるのがはっきりと見えました。
子孫を残そうと、杉も必死です。

生まれたての木の芽も、ぴょこぴょことあちらこちらで顔を出していて、春だなぁと感じます。

登山口から1時間ほど歩くと、奈良子峠に到着しました。
地図を見ると、ここから山頂まではおだやかな道が続きそうです。

1分も歩くと、大きく富士山が見えるところに出ました。

ちょうどコップが乗るくらいの、小さなかわいいテーブルつきの、ベンチがありました。
富士山を見ながら休憩できる、すてきなところです。

富士山を左に見ながら、おだやかな道を進みます。

きれいに整備された階段もあります。

この日はとても暖かかったのですが、日陰には、冬のなごりがありました。

山頂が見えてきました。

山頂に到着しました。
大きな白い馬が迎えてくれます。

空が真っ青で、富士山もくっきり見えました。
白い馬のむこうに見える、真っ白の富士山。
陣馬山を楽しむにふさわしい日に来ることができました。

登山口から山頂まで1時間40分でした。
最近、もっと軽い山ばかり行っていたので、いつもよりがんばって歩いたなぁ、と思ったのですが、時間にしたら、そうでもありませんでした。

でも、体感としてはすごくがんばったので、はらぺこです。
早速、おひるの準備をします。

友人が、飯ごうで米を炊いてくれました。
山で米を炊くのは2回目。家から米を水に浸けてくれてきたそうで、完璧な炊きあがりです。

今日は、ビビンバと焼き肉、スパイスのきいたわかめスープも作りました。
オールフリーで乾杯です。

 

陣馬山の山頂は360度開けていて、ぐるりと色々な山を見わたすことができます。

そしてとても広いので、周りを気にせず、レジャーシートを広げてのびのびと昼寝、なんてこともできそうです。
トイレもあるので、コーヒーを飲んでも安心です。

山頂にはお茶屋さんも三軒あります。
今日は一軒だけあいていました。

おなかがいっぱいになったところで、山頂をのんびり一周しました。

さて、下山します。

歩きやすい道をのんびり下ります。

栃谷尾根は、ゆるやかで、膝のわるい私でも歩きやすかったです。

落ち葉の上を歩く道もあります。

山頂から1時間と少し歩くと、茶畑が見えてきました。

道の脇にはかわいらしい花が咲いています。

里に下りてきました。

梅がきれいだなぁと思ってよく見ると、幹に横線が走っています。
街よりもだいぶ早く、桜の花と出会えました。

集落の中を歩いていくと、無人の小さな八百屋さんがいくつかありました。

かさじぞうならぬ、フリースじぞう。
最先端をいっています。

陣渓園への案内がありました。
またちょっと山道を歩きます。

 

10分も歩くと、陣渓園に到着しました。
山頂から1時間半。地図のコースタイムの1.5倍かかりました。
膝、がんばりました。

ここのお湯は温泉ではないですが、強力なジェット付きの岩風呂で、疲れがとれました。

脱衣所の体重計。昭和生まれにはぐっときます。

お風呂からあがると、おかみさんがお茶を用意してくれていました。
ほっとひと息。嬉しい心づかいです。

栃谷には、他にも日帰り入浴ができる旅館があります。
どこも、宿泊客が多い日や、曜日によってはやっていないことがあるようなので、事前に調べて行くとよいと思います。

今回立寄った陣渓園さんには、事前に電話で、朝から駐車場をお借りできるか、聞いてから伺いました。
ご夫婦ですか?と聞かれて、女性2名ですとお答えしたら、当日女湯はお休みで、男湯の方に貸し切りで入れていただきました。
平日だったので、もしかしたら、景色のよい方のお風呂に、私たちのためだけにお湯を張っていてくださったのかもしれません。

今日は、天気に恵まれて、山頂から富士山をくっきり見ることができて、陣馬山をとても楽しむことができました。

陣馬山に登るコースは他にもたくさんあります。

今日と逆側から登る、新ハイキングコースは、バス停から短い時間で往復できて、登山者に人気のコースです。急なところもありますが、その分、達成感も得られます。
今日のコースも、登山口までバスが出ていて、そこからもうひとつ違う尾根コースもあります。
さらには和田峠というところまで車で行くと、30分で登れてしまうコースもあります。

藤野観光協会が作っているハイキングマップが、とても分かりやすいです。

ホームページでも見ることができます。

体力や、時間の都合などと相談して、コースを選べるのも、この山のいいところです。

そんな、懐の深い山。陣馬山。

自分に合ったコースを見つけて、ぜひ登ってみてください。

(取材日2018/03/12)

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