トレイルランナーにおすすめしたい東高尾山稜! 高尾駅スタートでコース解説
都心から気軽に行ける高尾山はトレイルランナーに人気ですが、年間260万人以上が訪れる日本屈指の観光地でもあります。
季節や曜日に応じてコースを使い分けないと、ハイカーに危険な思いをさせてしまう場合もあるので要注意。今回の記事では、走りやすい上にアクセスも良い「東高尾山稜」をトレイルランナー目線で紹介します。
いざ行ってみると予想以上にハイカーが少なくて、トレイルランナーもマナーを守れば楽しく走れるのがコースの特徴。気持ちよくトレイルランを楽しめますよ。もちろん、東高尾山稜を利用するハイカーや地元の方もいますから、すれ違う時や追い越す時には歩くことを徹底してくださいね。
それでは東高尾山稜を紹介していきます。
東高尾山稜はトレイルランナーにもおすすめ
東高尾山稜は定番の京王線高尾山口駅からも入っていけますが、ひとつ手前の高尾駅(JR・京王線)近くのトレイル入り口から走り始めることもできます。
高尾山のメインの登山道に比べると、利用者数は数百分の一かと思われるくらい静かです。道も整備されていて、気持ちよい山歩きができるコースなのでいつも不思議なのですが…。やはり、テレビなどのメディアで紹介されないルートだからでしょうね。
すれ違う時には歩こう!
東高尾山稜は人が少ないと言っても、当然ハイカーや地元の方も使っています。トレイルランナーが近くを走るのはとても怖いですから、必ず歩いてすれ違いましょう。
高尾駅をスタートし四辻までのルート
高尾山登山では京王線高尾山口駅を利用する人が多いですが、東高尾山稜を走るなら僕のおすすめはひとつ手前の高尾駅スタート。駅の近くにトレイル入り口があります。
高尾駅の北口からも南口からもアクセスできますが、今回は北口からのルートをご紹介します。
高尾駅近くのトレイル入口
高尾駅北口を出てすぐのファミリーマートを左折して甲州街道を100mほど進んだら、最初の信号を左折してください。踏切を渡って200mほど進むと右手にトレイルの入り口が見えてきます。狭いのでわかりにくいですが、思い切って入ってみてくださいね。
四辻までのコース
京王線高尾山口駅から東高尾山稜に入る時には、甲州街道を渡って「四辻」に上がります。ここは高尾駅から続くトレイルとの合流点にもなっていますよ。
高尾駅から四辻に至る道では細かいアップダウンが続きます。最初は左手に住宅街を見ながら進み、高尾霊園が見える尾根に出たらもう少し。急に開けた景色を堪能しつつ、下っていくと四辻に合流します。
四辻~草戸山までのルート
四辻から草戸山までが東高尾山稜のメイン。長い登りはないけれど、細かいアップダウンが繰り返されてなかなか厳しいコースです。トレイル自体はよく整備されているので、足元に気を付けて走れば危険はありません。
四辻から草戸山までは片道3.5km弱。距離だけ聞くと短いですが、意外に時間がかかるので余裕を持って出発してくださいね。四辻から草戸山で1時間~1時間30分ほどを見ておくと安心です。
基本は道なり!脇道に入らないように
コースは基本道なりに進めばいいので難しくありませんが、分岐も現れるので要注意。標識を見ながら「草戸峠」「草戸山」と書いてある方向に進んでいきましょう。
脇道に入っていくと色んなコースを体験できるのが東高尾山稜の魅力ではありますが、それは慣れてから。まずは草戸山の往復を経験してみてくださいね。
細かいアップダウンで走りがい抜群
四辻~草戸山のルートは毎年12月に開催される「東京八峰マウンテントレイル」のコース終盤で走るトレイルを逆走することになります。
実力のあるランナーでも、細かいアップダウンに苦しめられるのがこの区間。のんびりトレイルランを楽しみたい初心者から、しっかり体に負荷をかけたい上級者まで、レベルを問わずに楽しめるのが東高尾山稜のトレイルなのです。
草戸峠と草戸山は眺望良好
東高尾山稜はうっそうと茂る木々の中を走るトレイルなので、景色はそれほど良くない。でも、草戸峠からは高尾山方面がしっかり見えて、草戸山からは街まで見渡せます。森の中できれいな空気を吸って心を癒しつつ、眺望が開けてくるまで我慢して一歩一歩足を前に出していきましょう。
東高尾山陵のバリエーション
四辻~草戸山までのコースを走っていると、途中にいくつも分岐があることに気付くと思います。慣れてきたら新しいコースを開拓すると、東高尾山稜はまた違った表情をトレイルランナーに見せますよ。
マイナールートは人も少ないので、無理なく少しずつバリエーションを増やしていくのがおすすめです。
梅の木平分岐で下ってロードで高尾山口駅へ
草戸峠の直前に「梅の木平分岐」が現れます。ここは、疲れて早く帰りたい時におすすめのルート。トレイルを10分弱下ると林道にぶつかり、右に進むとロードに出ます。2㎞~3㎞走ると高尾山口駅に到着するので、予定より時間が遅くなった場合には草戸山まで行かずに下山するのもいいですね。
他にも魅力的なルートが豊富な東高尾山稜
東高尾山稜には魅力的なルートが他にもたくさんあります。草戸山からさらに進んだ三沢峠から林道を使って高尾山口駅に降りるルートや、高尾駅をスタートして地元の初沢山から拓大尾根を使って草戸峠に至る道など、地図を見ながら走っているとコースは無限に広がっていきます。
高尾周辺を歩いたり走ったりするなら吉備人出版の「高尾山登山詳細図」がオススメ。高尾山内だけでなく、周辺の東高尾、南高尾、北高尾、奥高尾まで広くカバーしているので、ぜひ持っていたい地図です。
知れば知るほど面白さと深みが増してくるのが東高尾山稜。地図を片手に自分に合ったコースを探してみませんか?
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高尾山マガジンには、東高尾山稜コース(四辻〜草戸山〜三沢峠)の登山コース解説ページがあります。
詳しいコース解説はこちらをご覧ください。