ユキノシタ科
渓流の水辺や岩場、林のふちなど、湿ったところに生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
走出枝(そうしゅつし:地表をはってのびる枝。ランナーとも呼ばれる)をのばして、群生することが多い。
最も広範囲に分布するチャルメルソウで、熟した実の形がラッパのチャルメラに似ていることから、その名が付けられた。
花は直径1センチほどで、色は淡い黄緑色か紅紫色、茎の上部に約10個ほどつく。
五角形の萼(がく)から、魚の骨のようにも見える奇妙な形をした花びらがつき出ているのが特徴。
根生葉(こんせいよう:茎の根もと近くから生える葉)は長い柄(え)があり、長さ約2~5センチ。浅く5つに裂け、もとの部分はハート形をしている。
両面に白く長い毛が生えており、ふちにふぞろいの鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。
実は熟すと割れて、細かい種を出す。
●季節 3月下旬~5月上旬頃
●高さ 約10~20センチ
●場所 1号路、裏高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)