シソ科
日当たりのよい道端や畑のふちで普通に生えている越年草(秋に発芽し越冬して翌年に花が咲く植物)。
高尾山では人家近くに多く見られる。
2枚の半円形の葉が向かい合って開いている姿を仏様の座る蓮華座(れんげざ)に見立てて、その名が付けられた。
また、葉が段々についているので「三階草(さんがいぐさ)」の別名もある。
花は筒状の唇形で、長さは約2センチ。
色は紅紫色で、茎の上部の葉の脇にたくさんついている。
その中には、枯れるまでつぼみのままの閉鎖花がまざっており、虫の助けを借りずに内部で受粉して種を残す。
葉は長さ約1~2センチで、扇状の円形。
ふちに鈍い鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。
なお、春の七草の「ホトケノザ」は、キク科のコオニタビラコで別の植物である。
●季節 3月~6月頃
●高さ 約10~30センチ
●場所 1~6号路、稲荷山、裏高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)