ユリ科
山地の明るい林のふちや草地に生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
全体がやや灰色がかった緑色で、あまり目立たない山野草のひとつ。
葉の脇から1センチほどの花柄(かへい)をのばし、2枚の苞葉(ほうよう:花のつけねにある葉が変形したもの)にはさまれるように2つの花が垂れ下がって咲く。
その様子が神社の社殿の軒下に吊るされている鰐口(わにぐち:参詣者が打ち鳴らす円形の大きな鈴)に似ていることから、その名が付けられた。
花は長さ約2~2.5センチの筒状で、淡い緑色をしており、先の部分が小さく反り返る。
花の上につく苞葉は卵形で、長さ約2センチ。葉は長さ約5~10センチ、幅約2.5~4センチの楕円形で、先がややとがる。
花が終わると直径約1センチの球形の実をつけ黒く熟す。
●季節 5月下旬~6月中旬頃
●高さ 約20~40センチ
●場所 裏高尾、奥高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)