裏高尾の高尾梅郷を巡る観梅ウォーク。点在する8つの梅林の様子をレポート!
※この記事は2021年に書かれたものです。
2023年は3月11・12日に「高尾梅郷梅まつり」が開催されます。
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毎年3月に裏高尾の旧甲州街道沿いで行われる「高尾梅郷梅まつり」。
今年(2021年)は3月13・14日に開催の予定でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
しかし、まつり自体はなくなりましたが、梅まつり実行委員会では3月8日(月)〜21日(日)の期間に、裏高尾に点在する梅林を自由散策する「観梅ウォーク」をオススメしています。
せっかくの機会なので、3/9(火)に高尾梅郷を巡る「観梅ウォーク」に出かけてみました。
各梅林の場所は、チラシにあるマップで確認できます。チラシは八王子市のホームページでダウンロードできるので、お出かけ前に入手しておくといいでしょう。
高尾梅郷へのアクセスですが、梅林周辺には駐車場がないので、高尾駅北口から「小仏」行きのバスに乗るか、歩いていくかになります。
(高尾山口駅からも「小仏」行きのバスは出ていますが、本数はかなり限られます)
歩きであれば高尾駅からでも高尾山口駅からでも同じくらいの距離です。高尾山の帰りに高尾山口駅からふらりと寄ってみるのもいいかもしれませんね。
今回は行きは歩きで、帰りはバスで帰ってくることにしました。
スタートは高尾駅北口。ここから8つの梅林すべてを回って、一番奥の「小仏梅林」まで歩いていきます。
距離にして4.5kmで、単純に歩くだけだと所要時間はだいたい1時間ですが、いろんな梅林に寄ると1時間30分〜2時間ほどかかる行程になります。
遊歩道梅林
高尾駅北口から15分ほど歩いていくと現れるのが、最初の梅林「遊歩道梅林」。
甲州街道の高尾駅と高尾山口駅の中間あたりにある「上椚田橋」に入口があります。
小仏川沿いを気持ちよく散歩できる梅林です。
遊歩道梅林の入口には、早咲きの紅梅が2月から咲いていたのですがそちらは見頃を過ぎ、その先の梅たちがちょうど見頃になっていました。
梅の木に囲まれた遊歩道は、美しい梅のトンネルのようでした。
遊歩道梅林をすすんでいくと駒木野病院の裏手に出ます。現在工事中ですが、問題なく先にすすむことができます。
そのまま遊歩道を真っ直ぐすすむと天神梅林や湯の花梅林まで続いているのですが、途中右折すると住宅地を通って関所梅林に向かうこともできます。
すべての梅林を回るには、ここで関所梅林に行った方がスムーズなので、今回はここで右折しました。(天神梅林へは、関所梅林の後でも行くことができます)
関所梅林
遊歩道梅林から住宅地を通って旧甲州街道に出ると、「駒木野」バス停の前に関所梅林があります。
関所梅林は、江戸時代に「小仏関所」があった跡地にある梅林。現在は公園になっていて、高尾梅郷梅まつり開催時は、ここでイベントが行われるなど祭りの会場になります。
関所梅林には梅のほかに、「サンシュユ」という木の黄色い花が咲いていて、紅白の梅と黄色の花で華やかな色どりになっています。
荒井梅林
関所梅林からバス停1つ分を歩くと、「荒井」バス停近くに「みどり幼児園」という幼稚園があります。
荒井梅林へはここを右折して5分ほど歩いていきます。中央本線のガードをくぐって坂道を登ったところに荒井梅林はあります。
旧甲州街道から少し離れるのですが、ここは隠れた名所だと個人的には思っています。
坂を登ったところから見下ろす梅林は絶景。
ここからは荒井梅林の梅だけではなく、遠くに天神梅林の梅も同時に見ることができるのです。
ここからの景色を撮影するのに、三脚を構えたカメラマンの方を数名見かけました。
荒井梅林からはそのまま蛇滝バス停方面へ向かう道もあるのですが、そうすると天神梅林を過ぎてしまうので、また荒井バス停方面へ来た道を戻ります。
天神梅林
天神梅林は「みどり幼児園」から旧甲州街道を少しすすんだところにあります。
道の左手を下に降りる橋があり、そこを渡ったところになります。
天神梅林から次の場所へは、川沿いの遊歩道をすすんでいくことにします。
[休憩]高尾梅の郷 まちの広場
高尾梅郷のちょうど中間地点くらいに「高尾梅の郷 まちの広場」という施設があります。
圏央道の真下にある施設で、トイレやベンチがあって休憩をとることができます。
湯の花梅林
ここからはまた、旧甲州街道を歩いて行きます。
「高尾梅の郷 まちの広場」を出てすぐに、薬王院の水行道場「蛇滝」へ向かう道があるのですが、そこから「蛇滝コース」というルートで高尾山へ登ることができます。
観梅が終わったらここから高尾山へ向かうことも可能です。
あるいは高尾山から蛇滝コースで、ここに出てくることもできます。
湯の花梅林は、この蛇滝へ向かう道のすぐ先にあります。
この日は平日だったのですが、湯の花梅林の入口は閉まっていました。
週末には中に入れるのかもしれません。
するさし梅林
湯の花梅林を過ぎると、すぐ「するさし梅林」の入口が見えてきます。
ここは「摺差(するさし)まちの広場」という広場なのですが、観梅ウォークの期間だけ特別開放されているようです。
するさし梅林を出て先に歩いていくと、ひとだかりのあるお店がありました。
「するさしの豆腐」で有名な峰尾豆腐店さんです。
高尾近隣のお店ではここの豆腐がよく使用されていて、裏高尾の有名店です。おからドーナツもおいしいです。
ここを過ぎると、次はいよいよ一番大きな梅林「木下沢梅林」です。
峰尾豆腐店の前にある「摺差」バス停から、木下沢梅林近くの「梅の里入口」までは、バス停3つ分あり少し距離がありますが、楽しみで歩く速度も気持ちも早まります。
木下沢梅林
日影沢を過ぎて少しすると、中央本線のガードがあります。
ここをくぐったところを右に曲がると、いよいよ木下沢梅林へ続く坂道になります。
木下沢梅林には駐車場がないのですが、車で来てしまった人はここでUターンさせられていました。
昔は臨時駐車場があったときもあるのですが、今は中央道の工事で敷地が使われていて駐車場はありませんのでご注意を。
木下沢梅林の敷地は普段は閉鎖されていて、梅の季節だけ特別開放されています。
今年(2021年)の開放期間は観梅ウォークの期間と同じ、3/8〜21の2週間です。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開放されなかったので2年ぶりの開放になります。
今年は、滞在時間が30分までだったり飲食禁止だったりと、感染拡大防止のために制限が設けられていました。
久しぶりの木下沢梅林は、やはり見事でした。
花も7〜8割ほど開花しているようで、見応え充分でした。
この日はずっと曇り空だったのですが、木下沢梅林を外から撮影しているときに日が出てきました。
梅はやはり青空の下で見た方がきれいですね。とてもいいタイミングでした。
小仏梅林
最後の梅林は「小仏梅林」。
木下沢梅林から「大下」バス停方面に少し歩いたところにあります。
梅林とはいっても、今までのものよりは小規模で、道沿いに梅の木が並んでいるだけの印象ですが、実は高尾梅郷の発祥の梅林のようです。
小仏梅林の先はバス路線の終点「小仏」バス停。小仏城山や景信山への登山の起点になるところです。
景信山など奥高尾の山からの帰りに、観梅ウォークをして帰るのも楽しそうです。
以上で8つの梅林をすべてコンプリートです。
小仏梅林を見終わったところでちょうどバスの時間になったので、帰りはバスで帰りました。
高尾駅北口〜小仏のバスは、平日は1時間に1本しかないので、バスで帰りたいときは出発時刻を気にしながら行動するとよいかもしれません。
また、いつもはこの路線は途中のバス停から乗ってくる人は少ないのですが、観梅の期間はいろんな梅林からバスに乗る人がいるので、最初は空いていても途中からかなり混雑します。
他に交通手段のないところですので、そのあたりは仕方がないですね。
木下沢梅林の特別開放期間は、3月21日まで。
ぜひこの梅が美しい時期に、裏高尾を訪れてみてください。
(感染対策も万全にして楽しみましょう)
【追記 2022/3/16】
2022年の3月にすべての梅林の様子を撮影した動画をYouTubeにアップしました。
ぜひあわせてご覧ください。