夜の1号路
取材日の12月下旬、ダイヤモンド富士は残念ながら見れなかったのですが、日没後の山頂からの下山は、ナイトハイク気分で楽しむことができました。
ダイヤモンド富士の後は、当然日が沈みますので辺りは暗くなります。
ただ、1号路には電灯が山頂からふもとまで設置されているので、日没後も歩くのに充分な明るさがあります。これが何時まで点いているのか、どの季節も設置されているのかは分かりませんが、ダイヤモンド富士のシーズンは、懐中電灯いらずで歩けるようになっています。
(注:この時期は初詣に備えて電灯が設置されていたと思われます。その後の調べでは、普段は点いていません)
ダイヤモンド富士の登山客のために、遅くまで開けていたのでしょうか。権現茶屋がまだやっていました。閉まる直前にごまだんごをいただきました。
だんごを食べていたら、すっかり周りは暗くなってしまいました。
浄心門のあたりでひときわ明るい光があるので、何だろうと除いてみたら、研究のために昆虫を採集しているようでした。
昆虫が群がっている様子は見れませんでしたが、夏はすごいことになりそうですね。
そして夜の山からみる夜景は、とてつもなくきれいです。
夏のビアマウントで見ることもできますが、冬は空気が澄んでいて、そして周りの照明も少ないので、夏よりさらにくっきりと見えます。
この先ケーブルカーで降りるか、1号路を歩いて下るか迷ったのですが、せっかくなので歩くことにしました。
ケーブルカー駅からリフトの駅までは真っ暗で、この先電灯はないのかと思ったのですが、リフトの駅から下はまた電灯が設置されていました。
そしてしばらく歩いていると、どこからか「グルルルル、ギュルルルル」とねじを巻くような鳴き声が聞こえてきます。
僕は初めて聞いたのですが、おそらくムササビの鳴き声です。
木を見上げてムササビの姿を探したのですが、見つけられず・・・。
ダイヤモンド富士も見れず、ムササビも見つけられませんでしたが、鳴き声が聞けて大満足でした。
下っている途中、似た鳴き声を何度となく聞きました。
山頂から1時間くらいでふもとに到着です。
この日は電灯があって苦もなく歩くことができましたが、普段はありませんので、夜に山に行かれる方は、やはりヘッドライトや懐中電灯を必ず持っていきましょう。