タカオスミレ
高尾山に登り始めてから、ずっと気になっていた花があります。
それは「タカオスミレ」。
このスミレは、高尾山で初めて見つけられたことから「タカオ」の名前がついています。
しかし高尾山以外の場所でも見ることができ、高尾山固有の種というわけではないようです。
タカオスミレの写真を撮った人のブログなどを見てみると、見られる季節は3月下旬〜4月中旬のようです。撮影に行った日が4/16とちょっと遅めだったのですが、今年は冬が長かったので大丈夫かもしれない、と思い出かけてみました。
場所は1号路と日影沢で見かけたという方が多いので、今回はその両方で探してみることにしました。
まずは1号路。
入ってすぐスミレがたくさん咲いているのですが、ほとんどがタチツボスミレです。
もちろんタチツボスミレも可愛くて美しいのですが、今回の目的はタカオスミレです。
タカオスミレの特徴である、紫蘇のように濃い葉色を探しますが、結局1号路では見つけることはできませんでした。
その後、城山から日影沢林道に入ってみました。
こちらも他のスミレはたくさん咲いていますが、タカオスミレは見つからず。
途中、カメラを手にスミレを撮影している方がいたので聞いてみたところ、ずっと下の方でタカオスミレが咲いてましたよ、と教えていただきました。
期待して目を凝らして下っていきますが、なかなか見つからず、結局最初に見つけたのは、ほぼふもとの日影沢キャンプ場周辺でした。
しかし花が元気なく垂れてしまっています。
よく周りを見てみると、花がなく葉っぱだけになっているタカオスミレらしきものが、いくつかあります。
今年はもう終わりかけなのかもしれません。
もしかしたらこれだけかも、とちょっと気を落としていると、少し離れたところに、しっかりとまだ花をつけているタカオスミレを見つけました。
結局この日に見つけられたのは、この周辺での、4、5つくらいだけでした。
この一帯はニリンソウの名所でもあり、ほとんどの人はニリンソウが目的のようで、タカオスミレを撮影している人はあまりいませんでした。
他のスミレのように華やかな色合いではないですが、そこがまた品があっていい感じがします。
来年はもう少し早めに行ってみたいと思います。