マイナーな「金毘羅台コース」でディープな高尾山に触れよう!
ワンランク上の高尾山の楽しみ方!金毘羅台コースを歩いてみよう
高尾山は世界一の登山者数を誇り、年間250万人以上の人が訪れると言われています。登山者の多くが利用する道は、頂上に至るまでしっかり舗装された1号路。ケーブルカーで途中まで上がってから、1号路の後半を歩くのも人気ですね。
1号路以外だと2号路~6号路までそれぞれ特徴のある「自然研究路」や稲荷山コースがありますが、今回紹介したいのはこれらメインの登山道ではありません。
高尾山周辺にある知られざる魅力的なトレイルの中から、気軽に使える「金毘羅台コース」を紹介してみます。金毘羅台コースを知ると、JR高尾駅からスタートして1号路の途中に合流する、快適なルートが選択肢に入ってきますよ。
金毘羅台コースは距離が短く安全
吉備人出版の「高尾山登山詳細図」によれば、高尾山や陣馬山、相模湖周辺などにあるトレイルは、なんと112コース。ほとんどの人が知らない道が張り巡らされていて、新しいトレイルを開拓し始めると、高尾山の登山はどんどん楽しくなります。
ただし、コースの中には上級者向けのコースも含まれています。メインのルート以外は人も少ないので、安全な道からスタートしていきたいですね。
そんな時におすすめなのが「金毘羅台コース」。道も整備されていて気楽に歩けるトレイルです。
金毘羅台コースを詳しく!
金毘羅台コースは、JR高尾駅と京王線高尾山口駅の中間あたりの「落合」信号から入っていくトレイル。なだらかな傾斜の道で、ケーブルカー高尾山駅の数百メートル手前にある「金毘羅台(金比羅台)」に合流します。
金毘羅台コースの入口から金毘羅台まではおよそ1.1㎞。使う人がほとんどいないトレイルながら、しっかり整備してあり静かな山歩きを楽しめるでしょう。そもそも知っている人自体少ないトレイルですが、古くは高尾山登山のオーソドックスなルートだったようですよ。
現在では、近所の方が散歩で使っていたりもします。
帰りにJR中央線を利用する人は、山頂から1号路で下り、金毘羅台コースでJR高尾駅方面に帰るのもおすすめです。
金毘羅台コースへのアクセス
金毘羅台コースへは、JR高尾駅からだと甲州街道をまっすぐ1㎞ほど歩いたところの「落合」信号を右折します(徒歩約15分)。ろくざん亭さんの看板の手前で右折すると覚えておいてください。
(京王線高尾山口駅からだと徒歩約10分)
右折して200mほどまっすぐ進んだら、道なりに左折して歩いていくと金毘羅台コースの入口に到着します。
金毘羅台コース入口から金毘羅台まで
金毘羅台コースの入口から金毘羅台までは、標高差は200mありません。ゆるやかな登りです。コースもしっかり整備されているので危険箇所などはなく、安全に歩けるトレイルですよ。
トレイルの入口からしばらくは少し傾斜がきついです。無理せずゆったり進みましょう。次第に傾斜もゆるくなり歩きやすいトレイルが増えてきます。
人が少なく、静かな山歩きを楽しめるのが金毘羅台コースの特徴です。森の声に耳を傾けながらのんびりと歩いてくださいね。
金毘羅台コースの後半で後ろを振り返ると、新宿方面まで見渡せます。
標識が現れたら、右に曲がってすぐに金毘羅台に到着です。JR高尾駅からだと1時間~1時間30分くらいかかるので、余裕を持ってスタートしましょう。
金毘羅台からの景色は抜群。特に紅葉シーズンは彩り豊かな木々の間から新宿方面を眺められるのがいいですね。
金毘羅台から少し進むと1号路に合流
金毘羅台からまっすぐ100mほど進むと1号路の途中に合流します。ここから山頂まで、高尾山登山詳細図によれば1時間ほどで到着します。
道を知ると、高尾山登山はもっと楽しい!
高尾山登山といえば、舗装された1号路をイメージする人が多いです。実際には、金毘羅台コースのようにしっかり整備されていて人も少ないマイナーなトレイルがたくさんあります。
フツウの高尾山登山に飽きてきたら、時にはマイナーなルートも使ってみませんか?
他のルートを使うことで、これまで使っていたメジャーなルートの良さを再発見できることもあるでしょう。
マイナーなルートはちょっと怖いなと感じている人は、今回の記事で紹介した金毘羅台コースを入門編として使ってみてください。一度歩けばわかりますが、静かで傾斜がちょうどよく、とっても気持ちがいいトレイルです。