ウマノスズクサ科
山地の林内に生える常緑の多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
冬でも緑色の葉がついていることからその名が付いた。
また主に関東地方の山地に多く見られることから「関東寒葵(かんとうかんあおい)」の別名がある。
葉は長さ約6~10センチの広い卵形で、長い柄(え)があり、表面には葉脈にそって白い斑点模様が入る。
花の直径は約2センチで、まるみのある三角形をした長さ約1センチの萼片3枚が花びらのように開く。
花の色は枯れ葉のような暗い紫色で、地面すれすれの葉柄のもとに1個つき、冬の間もずっと咲いている。
花が終わると水分を多く含んだ実をつけ、熟すとくずれて種を出す。
種にはアリのエサになる種枕(しゅちん:種に付属する柔らかい物質)があって、アリによって運ばれる。
●季節 10月~4月頃
●高さ 約10センチ程度
●場所 1号路、4号路、稲荷山、裏高尾、南高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)