シソ科
山地の木陰などに生える多年草(複数年のあいだ成育する植物)。
冬に枯れた茎の中の水分が凍って膨張し、茎をやぶって氷の花を咲かせたようになることから「霜柱」の名が付けられた。
茎の上部の脇から10センチほどの花穂(かすい:小さな花が集まって穂のようになったもの)をのばし、片側だけに白い花をたくさんつける。
花は長さ約7~8ミリで、上の花びらは浅く2つに、下は3つに裂ける。花の中から雄しべと雌しべが長くつき出し、ピンク色の花粉が美しい。
花びらはカサカサとして、和紙のような手触りである。
葉は長さ約8~20センチ、幅約3~5.5センチの先のとがった楕円形で、短い柄(え)があり茎に向かい合ってつく。
葉の質はうすくやわらかく、表面の葉脈に沿って細かい毛が生え、ふちに鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。
●季節 9月上旬~10月中旬頃
●高さ 約50~70センチ
●場所 1号路、5号路、稲荷山、裏高尾、奥高尾、南高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)
※高尾山でのシモバシラ「氷の華」の観察については、以下のページで詳しくまとめています。