アブラナ科
沢沿いの湿り気がある小石が多い場所に生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
早春の花のなかでもいち早く咲く花のひとつである。
葉が枯れたあと、柄(え)のもとの部分がふくらんで根もとに残る。
それがユリの鱗茎(りんけい:ゆり根と呼ばれる部分。実際は養分を蓄えた肉厚の葉)に似ていることからその名が付いた。
ワサビを小さくした感じだが、ワサビの茎はまっすぐに立つのに対し地をはうように茎をのばす。
茎の先に約1センチの白い十字形の花をたくさんつける。
葉はハート形で、でこぼことした鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。
根もとの葉は大きく茎につく葉は小さい。
葉や根茎(こんけい:根のように見える地下にある茎)には、ほのかにワサビと同じような辛みがある。
●季節 3月中旬~4月下旬頃
●高さ 約10~30センチ
●場所 1~6号路、稲荷山、蛇滝、裏高尾、南高尾、北高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)