ユキノシタ科
沢沿いの林の中や渓流のふちなど、湿ったところに生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
茎を横にのばし、節から根を出してよく群生する。
花が咲いたあと、熟して割れた実の形が、瞳の細い猫の眼に似ていることからその名が付けられた。
茎の先に小さな花が10個ほど集まって咲く。
花は直径2ミリほどで花びらはないが、4枚の萼(がく)と花のまわりにつく苞葉(ほうよう:花の柄のつけねにある葉が変形したもの)が鮮やかな黄緑色をしており、そこが花びらのように見える。
ネコノメソウの仲間は8本の雄しべをもつのが普通だが、ネコノメソウは4本なのが特徴で、見分けるときのポイントになる。
葉は長さ約0.5~2センチで、茎に向かい合ってつく。広い卵形か楕円形で、ふちに丸みのあるにぶい鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。
●季節 4月~5月頃
●高さ 約5~20センチ
●場所 1号路、4号路、6号路、裏高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)