改修工事の終わった高尾山4号路を歩いてみた! 階段がたくさん新設され、吊り橋は前より揺れる?
高尾山には様々な登山コースがありますが、その中でも吊り橋のある4号路は人気のコースです。
山頂のすぐ近くに入口があるので入りやすく、下山で利用する登山客・観光客も多いのですが、滑りやすく転倒する人も続出していました。
高尾山では事故防止のために数年前から登山道の改修が行われていて、すでに稲荷山コースと6号路で階段などが設置され歩きやすくする試みが実施されています。
4号路でも2024年1〜3月の期間に改修工事が行われていました。
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4月になって工事が終わったばかりの4号路を歩いてきましたので、新しい4号路の様子をご覧ください。
この日は下山で4号路を使ってみました。
山頂のすぐ下にある大きなトイレの横に、4号路の入口があります。
「ここから山道です」という看板が新たに設置されていました。コースの案内板(写真左)も真新しくなっています。
では、早速下山していきましょう。
少し降りていくと、最初の改修ポイントと思われる階段が現れました。
稲荷山コースや6号路に設置されたものと同じタイプの階段ですが、手すりもついているようです。
また少し歩くと、注意喚起の看板も設置されていました。
看板にあるように、4号路にはところどころ道幅が狭いところがあります。
道幅が狭く不安定な足場の道にも木道が設置されていました。
4号路は人通りの多い1号路から入りやすく、「ちょっと山道を歩きたいな」と思う観光客が気軽に普段着で入りがちな登山道です。より初心者でも危なくないようにする工夫が必要なのかもしれません。
4号路は途中で「いろはの森コース」と交差しますが、その前後でもかなり設備が新しくなっていました。
いろはの森コースと交差すると、数十メートルだけ同じ道を歩き、そのあとまたすぐ分岐します。
ここは道迷いが多く発生するポイントでもあり、間違えて左のいろはの森コースに下ってしまう人がいます。
いろはの森コースだと裏高尾の日影沢に出てしまい、バスで高尾駅に出ることになってしまいます。4号路だとそのままケーブルカーで帰れたのがだいぶ回り道になってしまう上、いろはの森コースは路面状態が悪く、より登山者向けの道になるので気をつけたいところです。
改修で4号路方面には木道が設置されたので、わかりやすくなったかもしれませんね。
案内板も新たに設置されていました。
分岐後すぐの4号路は、以前は木の枝がたくさん露出していましたが、木道で覆われるかたちになりました。
人の歩きやすさのほかに、木の枝の保護という意味合いもあるのかもしれません。
階段を降りきったところに以前から休憩できるスペースがありますが、ここのベンチとテーブルも新しくなっていました。
さて、この休憩スペースを過ぎると下り坂が続き、4号路で一番滑りやすい箇所が続きます。
その各所にも新しく階段が設置されていました。
この日は雨の翌日でとても滑りやすい状態だったのですが、こんなときは階段のありがたさがわかります。
以前より、明らかに下りやすくなっています。
この長い階段部分ですが、以前は山歩きに慣れていない人が滑らないようにと遅めに歩いていても追い越せず、渋滞が起きることがあったのですが、階段ができてからは無理なく先に行くことができるようになりました。
渋滞の解消と、無理な追い越しでの事故などを防げるのではないかと思います。
この長い階段を降りるといよいよ吊り橋です。吊り橋も今回改修されたようです。
吊り橋は見た目はそんなに変わっていないのですが、足元の木が新しくなっているようです。
そして、あくまでも体感なのですが、前より結構揺れるようになった気がします。
以前は「吊り橋」といってもそんなに揺れず、頑丈な橋という感覚だったのですが、この日歩いてみたところ、歩くたびに揺れる感覚があってまさに「吊り橋」という感じでした。
感覚は個人差があるかもしれないので、ぜひご自身で歩いて確かめてみてください。
今回の改修部分はこの吊り橋部分までがメインのようで、この先は新しい階段の設置などはありませんでした。
山頂側入口から吊り橋までの、傾斜が急な部分が今回の主な改修ポイントだったようです。
ひととおり新しい4号路を歩いてみましたが、階段が設置されてだいぶ歩きやすくなったな、という印象でした。
この日は週末だったのですが、たくさんの登山に慣れてない方々を見かけましたので、そのような方が転倒するケースがだいぶ減るのではないでしょうか。
まだ新しい4号路を歩いてない方は、ぜひ今度高尾山を歩くときは試してみてくださいね。