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梅雨の高尾山6号路。つやつやの緑とほたるや花々

梅雨まっただ中の三連休の初日。
高尾山へ行ってきました。

この日は早朝に急に目が覚めました。
はっとして、天気予報をチェックすると、午前中は久しぶりのおひさまマークがでています。
このところすこぶる悪かったひざの調子もなぜかよさそう。
このチャンスをのがす訳にはいきません。

ザックに、雨具と水筒などをすごい勢いで詰め込んで、始発のバスに乗りました。
こんな時にすぐ準備できるように、登山のもちものリストを作っています。

午前8時。高尾駅に到着しました。

JRの駅構内から買うことのできるパン屋「Ichigendo」さんで、朝ごはんを調達します。
ここは朝早くからあいているので、山へ行く時にとてもありがたい存在です。

ショーケースの中には、焼きたてのパンがたくさん並んでいて、どれもおいしそうです。
迷いに迷って、3つのパンを買いました。

高尾山口駅へ到着すると、すでにたくさんの人々がいます。

ケーブルカー乗り場の前の広場も、待ち合わせをしている人や、準備運動をしている人などでにぎわっています。
あじさいの咲いているベンチで、さっき買ったパンをいただくことにします。

カレーポテトパンと、人気の高尾きなこクリームパン。
パンはふかふか。みっちりつまったやさしい味のカレーポテト。しっかり甘いけどふわふわと軽くて、たまにシャリッとザラメの食感がおもしろいきなこクリーム。
どちらもたまらないおいしさで、ぺろりと平らげてしまいました。
しょっぱいのとあまいので、登山の準備は万全です。

今日は沢ぞいを歩く、6号路から登ります。
ケーブルカー乗り場の左脇の道路を、沢ぞいにしばらく歩いて、登山口へ向かいます。
たくさんのあじさいのつぼみたち。いまにも開きそうです。

道路脇には、かわいらしい花が咲いています。
あとで調べたら、名前はキツネノボタン。
多摩森林科学園のホームページによると、キンポウゲ科で、葉っぱの形が牡丹の葉ににているけれど、牡丹ではなくだまされたということで、キツネノボタンと名付けられたそうです。
こんぺいとうのような実があっちやこっちに向かっていきおいよく生えている様子が、ぱちぱちはじける線香花火みたいだなぁと思いました。

木々に囲まれた、気持ちのよい道です。
10分ほど歩いたところから、登山道に入ります。

びわ滝が見えてきました。
梅雨のさなかだけあって、滝もいきおいがあります。

右を向いても左を向いても、つやつやの緑でいっぱいです。

フェンスの上の苔にも、にょきにょきと元気な子たちが顔を出しています。

登山道は木の根っこがむき出しになっているところもあるので、ふんだり、足をひっかけたりしないように気をつけて歩いていきます。

山に登るのは久しぶりなので、疲れないようにゆっくりゆっくり歩いていくと、前を歩いていた2人組が、なにかを見てキャッキャとはしゃいでいます。
かえるでもいるのかな?と思ってそーっと近づいてみると、びっくりしました。
葉っぱの上にほたるがいます。
高尾山では初めて見ました。
水がきれいなんだなぁーと嬉しくなって、わたしも心の中ではしゃぎました。

登山口から30分ほど歩くと、ひとつめの休憩ポイントがあります。
ベンチに座って、冷やしてきた麦茶を飲みました。
今日はたくさん汗をかきそうなので、塩タブレットもぽんと口にほうりこみます。

木々のトンネルを進みます。

少し、沢におりてみました。
水に手をいれると、ひんやりとして、気持ちがよいです。
6号路には、何カ所か、沢にすぐに降りられるようになっているところがあります。

今日は、連休中だけあって、団体で来ている登山者も多くみかけました。
のんびり歩きたいので、どんどん追い越してもらいました。

さらに20分ほど歩いて木の橋を渡ったところに、ふたつめの休憩ポイントがありました。
ここでも少しだけ休みます。

ここまでは、ゆるやかな道が多かったです。
川を渡ると、少しがんばる登りになります。

湿度が高くて、人間はしんどいですが、きのこは元気そうです。

また少しあるくと、さっきとそっくりの橋がかかっている道がでてきて、一瞬おやっと思います。
疲れて頭が働いていない時だったら、同じところをぐるぐる歩いているんじゃないかと焦りそうです。

地面がななめになっている道もあります。
すべらないように気をつけて進んでいきます。

分岐にでました。
橋を渡ると、稲荷山コースへつづきます。
6号路は、直進します。

ここからは、しばらく沢の中を登っていきます。
ちょっと冒険家になった気分です。
飛び石もあり、楽しい道です。

沢をぬけて、整備された登山道へ入ったところで、かれんな花が咲いていました。
名前はオカトラノオ。
漢字で書くと、「丘虎の尾」。
かっこいいです。
この写真だとわかりにくいですが、小さな花が集まった穂が、だんだんと垂れてきて、その様がトラの尾のようにみえることから、その名がついたそうです。

こんどは急な階段です。
段差は大きくなくて、登りやすいです。
長いなぁと感じますが、これを登りきったところに、またすてきな休憩ポイントがあるので、それを目標にしてがんばります。
一歩一歩、よいしょよいしょと登っていきます。

階段を10分ほどで登りきりました。
木々の中に、ベンチがところどころにあって、広々とした空間です。
みんな、ゆったりと休憩しています。なんだか、時間の流れがのんびりに感じられます。
山頂まであとちょっとですが、少し休んで息を整えました。

ここからは舗装された道になります。

山頂まであと少し、というところで、登山道脇の緑の中をのぞきこんで、おぉー、ほぉー、と静かに興奮している3人組がいました。
こんどはなんの虫かな?と思って近づくと、白い6人組がいました。
ギンリョウソウです。
漢字で書くと、銀竜草。
見られると思っていなかったので、ひそかに興奮しましたが、なんだか騒ぎ立てたらいけないような気がして、そっと立ち去りました。
ふしぎな、美しい植物です。
花言葉は、「はにかみ」「そっと見守る」。
ぴったりです。

山頂に到着しました。
登山口から2時間。ゆっくり登りました。
梅雨の時期だというのに、山頂はたくさんの人であふれかえっていて、さすが人気の高尾山です。

* * *

この日は、梅雨の高尾山を楽しむことができました。
急な思いつきで登ったら、思いがけない出会いがありました。
ほたるやギンリョウソウを見つけられたり、植物を見て花火のことを思ったり。
このところずっと涼しかったので忘れかけていた、夏とも再会できた気分です。
山のエネルギーをもらいながら元気に登って、時にはちょっと立ち止まってみると、意外な発見があるかもしれません。

夏がはじまる高尾山。
ビアマウントも盛況になり、山はますますにぎわいます。
わくわくを見つけに、ぜひ登って見てください。

(取材日2019/07/13)

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