台風19号後の高尾山の今(10/17)。観光ルートはほぼ復旧済
各地で大きな被害を出した台風19号。高尾山でもケーブルカーが運転見合わせになったり、一部の登山道で通行止めが発生して被害を受けました。
台風後の高尾山の状況についてメディアやネット上などでいろいろな記述がありますが、本当のところはどうなのか、取材に行ってきました。
大きく分けて考えたいのが、観光的なルートと登山を楽しむルート。
多くの観光客が普段着で訪れる「ケーブルカー」〜「薬王院」〜「山頂」といった王道のルートは、問題なく行けるようになっています。ケーブルカーも台風の翌々日には復旧して道の掃除も済み、お店もみんな営業しています。
一方、登山の服装で山歩きを楽しむルートは、6号路の全線通行止めや小仏・陣場のバスが運休だったりと、まだ少し制限がありそうです。
それでは、台風の通過から5日経った10/17現在の高尾山の様子をレポートしてみます。
ふもと
1号路のふもとからリフト山上駅までが通行止めになっていますが、ここは並行してケーブルカーとリフトが運行している区間。
多くの観光客はケーブルカーやリフトを利用しますので、観光で来られるほとんどの方には影響はないと思われます。
ふもとから1号路で歩いて登りたい方は、もう少しの我慢ですね。
ふもとから山頂まで歩いて登るコースとして、他に6号路と稲荷山コースがありますが、6号路は残念ながらまだ通行止めになっています。
しかし稲荷山コースは支障なく登れます。
この日は遠足の子どもが稲荷山コースに登っていました。
山腹
ケーブルカーで上に上がると、高尾山スミカなどのお店も通常通り営業しています。
薬王院までの道もきれいに掃除されていて、通行に困ることはありません。
一部分だけ薬王院の直前、杉並木のところで土砂崩れが起きた現場があります。
ここは杉苗奉納の芳名板が並ぶところで、高尾山マガジンも杉苗奉納をしていて愛着のある場所で心配していましたが、現在は復旧も済んで通れるようになっていました。
薬王院の境内は被害は見受けられませんでした。
ケーブルカーから上で被害らしきところがあったのは、この杉並木の部分だけになります。
山頂
山頂も台風の被害はなかったようです。
山頂にあるお店も、台風直後は周辺の片付け対応などで数日閉めていたところもあるようですが、今ではすべてのお店が営業を再開しています。
そしてうれしいことに、山頂では紅葉が始まっています。
急に寒くなったので、ここから紅葉がすすむかもしれませんね。
1号路以外の道
一番大きい1号路は上に書いたように、ケーブルカー駅より上は問題なく歩けるようになっていますが、高尾山内の他のコースはどうでしょうか?
6号路は全線通行止めになっていますが、それ以外のコースは2、3、4、5号路のすべてが通行可能になっています。
なので、ケーブルカーで登って、1号路だけでなく、3号路や4号路で山頂を目指すことも可能です。
4号路を少し歩いてみましたが、大きな倒木の後がありましたが、対応は終わっていて登山道は通れるようになっています。
注意点
下山するとき、1号路の通行止め部分の迂回路として「琵琶滝道」で降りてくださいとの案内がありました。
この「琵琶滝道」は十一丁目茶屋近くから降りていく裏道に近いもので、急だったり岩がゴツゴツしていたりしているので、観光客の方にはオススメしません。
歩いて下りたいという人がやはりいるため、ここを迂回路として書いているのだと思いますが、登山の服装でない方は行かない方がいいでしょう。ケーブルカー・リフトを使いましょう。
また「琵琶滝道」を通ったことのある方でも、今は注意が必要です。
ふもと近くで道が分断されているところがあり、一度窪地に降りてまた登るということをしなければ先にいけません。(結構靴とかドロドロになります)
そして「琵琶滝道」という名のとおり、普段は琵琶滝に行けるのですが、今は6号路が通行止めなので、この道で降りても琵琶滝にも行けません。
* * *
このように本格的に山歩きを楽しむにはまだ注意の必要な高尾山ですが、観光ルートは普段どおり楽しむことができます。
これから秋のいい時期になってきますので、すべて登山を控えるのではなく、大丈夫なところは楽しんでみてはいかがでしょうか?
地元のお店の方は、お客さんがいらっしゃるのをお待ちしてるみたいですよ!