見どころ

高尾山ケーブルカー

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日本一の急勾配!高尾山の中腹までわずか6分

高尾山ではケーブルカーを利用することで、登山コースを使わなくても一気に中腹まで行くことができます。
年配の方や小さい子ども連れの家族などでも、気軽に山の上に行けるのが高尾山の魅力のひとつでもあります。
ふもとの「清滝駅」(海抜201m)から山腹にある「高尾山駅」(海抜472m)までの標高差271mを、約6分で登ります。全長は1,020mです。

リフトとの違い

高尾山にはケーブルカーの他に、リフトも設置されています。ふもとではケーブルカーもリフトも、同じ駅舎で切符を購入します。
料金はどちらも同じです。

リフトでも中腹のほぼ同じところまで登れますが、リフトは約12分とやや時間がかかるのと、リフトの方が少し標高が低いところに到着します。
ケーブルカーは山腹の駅「高尾山駅」に到着したとき、目の前に「高尾山スミカ」や「ビアマウント」などのお店や施設がありますので、便利さを求めるならケーブルカーがいいでしょう。

駅・改札

ふもとの清滝駅は、京王線の高尾山口駅から徒歩5分という近さにあります。
清滝駅前には広場があり、周辺にはお店も集まっていて大変賑やかになっています。

ふもとの清滝駅。駅前広場は登山の準備や待ち合わせなど、高尾山観光の拠点となっています。

ケーブルカーに乗車するには、まず切符を買ってから列に並びます。
きっぷ売り場は駅舎内にあります。
窓口と券売機で購入できますが、ケーブルカーとリフトは別の券売機なので注意しましょう。

キップうりば。左側がケーブルカー、右側がリフトの券売機。真ん中の窓口では両方買えます。

ケーブルカーの改札は自動改札ではなく、昔ながらの切符にハサミを入れるスタイルです。
ただ、切符を購入するのに、券売機でパスモ・SUICAを使うことはできます。

2020年にタッチパネル式の自動券売機になりました。パスモ・SUICA利用可。

混雑時は行列ができていて分かりにくく、切符を買う前に列に並んでしまうのですが、列に並ぶ前に切符を買っている必要があります。
(混雑時は係員の方が切符を先に購入するようにアナウンスしてくれます)

最も混雑する紅葉時期の週末やゴールデンウィークには、下り(帰り)で整理券が出ることもあります。(上りは整理券は出ないので順番に並びます)

GWの混雑の様子。切符を買ってから列に並びます。
ハイシーズンには行列ができ、かなり待つことも。
山腹の駅「高尾山駅」。混雑時は整理券が出ることもある。
清滝駅の改札前には、八王子市観光大使である北島三郎さんの黄金の像があります。

料金

大人 小児
片道 490円 片道 250円
往復 950円 往復 470円

※ 運賃はケーブルカー・リフトとも同額。
※ 2019年10月に料金が改定され新運賃になりました。
※ 小学生は小児料金、中学生以上は大人料金となります。
※ 未就学児は、大人1名に付き1名無料。
※ 団体料金、定期もあります。詳細は高尾山登山電鉄のHPをご覧ください。

時刻表

始発 運行間隔 乗車時間
8:00 15分 約6分間

※ 混雑状況によっては、始発が早まる場合があります。
※ 清滝駅と高尾山駅は、同時に発車いたします。

通常は15分間隔ですが、混雑時は7分間隔で運行します。

終発

  平日 土日祝
1月・2月 17:15 17:30
3月 17:30 18:00
4月・5月 18:00 18:30
6月 17:45 18:00
7月・8月 18:00 18:30
9月・10月・11月 17:45 18:00
12月 17:15 17:30

※ 高尾山ビアマウント開催中は、終発が21:15となります。(ビアマウント営業中止の場合は時刻表どおり)
ダイヤモンド富士の時期(冬至前後)は、終発が18:00となります。
※ 大晦日は終夜運転を行います。

高尾山ケーブルカーの特徴

車両は緑の「あおば号」と赤の「もみじ号」があり、清滝駅と高尾山駅から同時に発車します。
中間地点ではすれ違うときは、観光客がお互いに手を降ったり写真を撮る光景が見られます。

中間地点で上りと下りがすれ違います。写真の車両は「もみじ号」。
ハイシーズンは車内もかなり混雑します。

山腹の高尾山駅近くでケーブルカーは角度が最も急になり、その角度は31度18分と、ケーブルカーの線路としては日本一の急勾配を誇ります。

ちなみに、使用しているロープは安全率が10倍以上のものが使われていて、万一切れたとしても、わずか2メートルほど滑っただけで安全に停止ができる構造になっているとのこと。

ケールカーには乗務員が1名乗車していますが、実は運転しているわけではなく、山腹の高尾山駅にある運転室で運転は行われています。
中の乗務員さんは、車内アナウンスや前方確認などが主な役割になります。

高尾山駅にある運転室。ここで上り下りの2台を運転している。

ケーブルカーの歴史は意外に古く、なんと1927年(昭和2年)に営業を開始しており、90年以上の歴史を誇ります。
現在の車両は4代目で、時代とともに改良が加えられています。

2代目ケーブルカー。戦後20年間はこのタイプの車両でした。

動画

初めての人でもわかるように、キップの買い方から乗り方、車内の様子までを紹介した動画をYoutubeにアップしています。
ふもとの「清滝駅」で乗車し、上の駅「高尾山駅」までの様子を収録してますので、動画をみて乗車するときのイメージを予習してみましょう!

駅の設備・ペット

山腹の駅「高尾山駅」にはエレベーターが設置されていて、車椅子の方、体の不自由な方に限り利用できるようになっています。
(ふもとの「清滝駅」は階段がないので、車椅子でもそのまま乗車口まで行けます)

高尾山駅にあるエレベーター。車椅子の方、体の不自由な方が利用できます。

ベビーカーではエレベーターは使えませんが、困っていると駅員さんがを運ぶのを手伝ってくれるのをよく見かけるので、相談してみてはいかがでしょうか?

また、犬や猫のペットは一緒に乗車できるのですが、必ずペット専用のケージやキャリーバックに入れなくてはいけません。ペット専用のものでも、頭などが出てしまうタイプのものはNGです。
なので犬は小型犬に限られそうです。
(リフトの場合はキャリーにいれなくても(抱っこなど)乗車できるようです)

ペットをお連れのお客様へのご案内

もしお持ちでない場合は、ホームに犬猫用のケージが置かれているので、借りることもできそうです。

ホームに置かれたケージ。

関係サイト

点検整備等により運休などする場合もあるので、こちらでチェックしてみましょう。

高尾山マガジンでは、ケーブルカーの乗務員さんにインタビューをさせていただきました。日々の乗務のことや、普段なかなか聞けないお話も聞いているので、ぜひご覧ください。

VOL12 高尾登山電鉄・田中翔悟さん

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