見どころ

男坂・女坂

男坂・女坂

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階段を登るか坂で行くか。男と女の分かれ道。

ケーブルカー高尾山駅から薬王院に向かって1号路を歩いていると、浄心門を抜けた後で、道が二手に分かれます。
左が急な階段道の「男坂」、右がなだらかな坂道の「女坂」と呼ばれていて、皆さんどちらの道に進もうか考えている姿を見かけます。

左が男坂。右が女坂。

この男坂・女坂というのは、高尾山に限ったことではなく、日本のお寺や神社にはよくあるようです(日本どころか万里の長城にもあるみたいです)。
どこでも男坂の方が急なようですね。
元気な人は男坂を、のんびり行きたい人は女坂を行くといいでしょう。

二手に分かれた道は、先でまた合流します。距離的には男坂も女坂もあまり変わりはない印象です。

男坂

男坂は全部で108段。登りがいがあります。

この108という数字は、仏教ではよく使われる人間の煩悩の数です。煩悩を踏みしめながら登りましょう。数えたらちゃんと108段ありました。

階段の下に百八段の由来が書かれた石碑があります。
男坂を上から見たところ。下りで使うのがいいかも??

階段を登りきったところの右手には、さらに上に続く階段があらわれますが、これは仏舎利塔に続く階段です。紅葉時期は美しい場所なので、体力のある方は立ち寄ってみてもいいかもしれません。(仏舎利塔経由でも女坂との合流地点にたどり着きます)

階段を登りきったところ。「苦抜け門」という門をくぐって仏舎利塔に続く階段がある。

階段の後、女坂との合流地点までは、ほぼ平坦な道になっています。

階段の後の道。傾斜もゆるく快適に歩けます。

女坂

一方、女坂は比較的なだらかな坂道になっています。
坂道なので、階段が苦手な方やベビーカーでも問題なく登ることができます。

女坂。新緑の季節には葉の緑が美しい道です。
なだらかで歩きやすい道が続きます。
女坂の終わりが見えてきました。

男坂と女坂は、坂を登ったところで再び合流しますが、合流地点に「ごまどころ 権現茶屋」というお茶屋さんがあります。
ごまだんごやソフトクリームが有名で、坂を登って疲れた人々がたくさんここで休憩をとっています。

「ごまどころ 権現茶屋」。坂を登った絶好の位置にあります。ベンチもたくさんあり人気の休憩スポットです。

男坂と女坂。グループの人たちは半々で分かれて競争したりする姿を見かけます。所要時間も5〜10分ほどなので、ちょっと分かれてすすむのも楽しそうですね。
あと、登りと下りで違うルートを試すのもいいかもしれません。
ぜひ両方の道の良さを満喫してみてください。

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