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小仏峠から小仏バス停へ。奥高尾と高尾駅を結ぶメジャーコース

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奥高尾で人気の「小仏城山」や「景信山」へは、多くの登山者が高尾山からの縦走路でアクセスします。
しかし、帰りにまた高尾山まで戻ると時間がかかるので、下山時は小仏峠から「小仏」バス停まで下り、そこからバスで高尾駅へ出るというルートを選択する方々も大勢います。
このページでは、その小仏峠から小仏バス停までの下山ルートを解説してみます。

このコースを下りだけではなく、もちろん上りで利用する方々も大勢います。
高尾山からぐるっと回り込まなくても奥高尾の山々へショートカットできるので、奥高尾に早くアクセスしたい登山者に多く使われています。
上りのときは解説を逆に見ていただければと思います。

概要

このコースは難易度は高くなく、子どもでも問題なく歩けます。
所要時間は小仏峠から登山口まで30分ほど、登山口から小仏バス停まで舗装路を20分ほどなので、トータルで1時間ほどあればバス停まで到着できます。

赤い線がこのページで解説する登山道(出典:地理院地図を加工して作成)

小仏峠〜登山口

小仏峠は「小仏城山」と「景信山」の中間に位置します。
古くはこの小仏峠を越えて、人々が往来していました。
ふもとの旧甲州街道には江戸時代まで使用されていた「小仏関所」があったり、この峠にも明治天皇が巡幸されたときの碑があったり、歴史を感じる場所でもあります。
しかし道路の開発で人の流れが変わり、現在は登山者しか通るものはありません。

小仏峠。小仏城山方面から見たところ。右奥が小仏バス停への道。左奥は景信山への縦走路。
小仏峠には何故かたぬきの置物があります。
小仏峠には、ほかにも神奈川県側に降りる道があるので、案内図や標識を見て間違えないようにしましょう。

では、いよいよ小仏バス停に向けて降りていきます。
基本的に傾斜も緩やかで歩きやすい道です。
途中から道幅が狭くなり、まがりくねった登山道になります。

ベンチの左手の道を下りていく。
下り始めは植林の木々の中を通っていく。
しばらくすると道幅が狭くなり、くねくねと曲がりくねった道になる。

10分ほど下ると、足元がところどころコンクリートが敷かれた道になります。
少し勾配が急になって、眼下の道が見えてくるようになります。

足元にコンクリートが敷かれた道。勾配が少し急になります。
つづら折りの坂が続きます。
坂を下りきったところ。

つづら折りの坂を下りきると、車も通れる広さの砂利道に出ます。
ここからふもとの登山口までは、ずっとこの広さの道になり、林道のような趣になります。

実は景信山の茶屋の方々は、この道を使って荷揚げをされています。
車で通れるところまで上がってきて、その後、今下ってきた登山道を搬入機で荷揚げされているようです。

茶屋の方のものと思われる軽トラック。
幅の広い道が続きます。

まだ最近のことですが、この小仏峠から小仏バス停までのコースは、2019年10月の台風で被害を受け、数カ月間通行止めになっていました。
川が増水して道が崩れたり、分断したりして、通れない状況になっていました。
歩いていると、随所で修復された跡が見られます。

台風被害の修復で土のうが積み上げられている。
道が分断されてたと思われる部分の修復跡。

しばらく歩いていると水場が見えてきます。
水場まで来たら登山道の2/3ほどを歩いた感じなので、もうすぐ登山口です。

途中に水場があります。
水量は結構不豊富です。コップも備え付けられています。
なだらかな道を歩いていきます。
登山道の終わりが見えてきました。左に折れると景信山へ上る「ヤゴ沢ルート」。バス停へはまっすぐすすむ。

登山口に到着です。
登山口には駐車スペースがあり、車が10台ほど停めれるようになっています。
(スペースも限られているので、週末は停めれないと思っていた方がいいでしょう)

駐車場に到着。
駐車場側から見たところ。左側が今下りてきた道。右側がヤゴ沢コース。
駐車場。停めれる台数は限られている。

登山口〜小仏バス停

登山口から小仏バス停までは、舗装路を20分ほど歩いていきます。

このような舗装路を歩いていきます。

歩き始めて少しすると、景信山へ直接アクセスできる「南東尾根コース」の登山口があります。
このコースを使って下りてきた人たちも、やはり小仏バス停を目指して舗装路を下っていきます。

景信山へ続く「南東尾根コース」の登山口。

以下は上りのときの写真ですが、このような道を歩いていきます。

曲がりくねった坂道。
小仏川が道の横を流れています。
中央道が横に見えてくるとバス停は近くです。
小仏バス停に到着。

小仏バス停から高尾駅北口へのバスは、平日は1時間に1本、週末には20分に1本のペースで出ています。
参考)小仏発 高尾駅北口行の時刻表|バスナビ.com

ハイシーズンなど利用客が多い場合は、2台運行などの臨時便が出ます。
小仏から高尾駅北口までの所要時間は、20分ほどです。

週末は2台運行することも。右奥にあるのはトイレ。

小仏バス停には水洗のトイレもあります。バスがなかなか来ないときも安心です。

バス停にはお店などはありませんが、週末になると臨時でビールを出すお店が出店することもあります。
バスが出発するまで時間があるときは、下山後のビールを楽しむのもいいですね。

* * *

以上になります。
奥高尾から鉄道の駅に戻るにはこの小仏バス停を利用するのが便利なので、ぜひ使いこなしたいコースです。(それ以外だと高尾山まで行くか、陣馬山まで行くかになってしまいます)
ぜひこの小仏峠〜小仏バス停コースを試してみて、もっと奥高尾を楽しみましょう。

なお、小仏峠を通る小仏城山〜景信山の縦走コースは、以下に解説がありますので参考にしてみてください。

小仏城山〜景信山コース

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