高尾山の中腹とふもとを結ぶマイナールート「琵琶滝道・病院道」。混雑時の抜け道にもなるが悪路注意
高尾山にはコースマップに載っている代表的な登山コース以外にも、いくつか小さなルートがあります。
ここではそのうちの一つ、中腹にある「霞台」と6号路の「琵琶滝」を結ぶ、通称「琵琶滝道・病院道」をご紹介します。
紅葉シーズンなどの混雑を避けられるルートとしても活用できます。
概要
琵琶滝道は、中腹の1号路沿いにある霞台と6号路の琵琶滝を結ぶ道。
古くは薬王院参拝のメインルートとして使われている時代もありましたが、今はコースマップにも載っておらず、知っている人だけが通るルートです。
混雑を避けて中腹とふもとを行き来できるので、山歩きに慣れてる方に人気です。
ふもと付近で分岐していて、琵琶滝を通らず、「東京高尾病院」の横を通りケーブルカー清滝駅方面へショートカットすることもできます。(このためこの区間を「病院道」とも呼びます)
注意点として、このルートは岩混じりの急な道になっています。
なので、登山に慣れていない方は注意が必要で、靴もハイヒールなどはご法度です。
ルートの入口にも「悪路注意」という看板があります。
とはいえ、登山に慣れた方であれば問題ない道で、健康な人であればゆっくり歩けば大丈夫な道なので、注意して利用するようにしましょう。(膝の悪い人などはやめた方がいいかもしれません)
特に暗くなると危険ですので、夕暮れ時以降、ライトを持ってない人は歩かないようにしましょう。
琵琶滝道(霞台〜分岐〜琵琶滝)
このルートのスタート地点である「霞台」は、ケーブルカー高尾山駅(上の駅)から歩いてすぐです。
展望台の横に、下へ降りる階段があり、そこが入口になっています。
最初は2号路と同じ道を歩き、途中で分かれます。
霞台から琵琶滝までの所要時間は20〜30分ほどです。
悪路の部分が多い道ですが、基本的には階段などが整備されて、普通の登山道として歩けます。
ただ看板にも「転倒・転落事故あり」と書かれているので、山歩きに慣れてない方は慎重に歩きましょう。
ふもとに近くなったところで、分岐が出てきます。
右に行くと6号路の琵琶滝へ、左に行くと病院の横を通って6号路の入口付近に出ます。
どちらに行っても、6号路の入口付近で合流して、ケーブルカー清滝駅(下の駅)を通り、高尾山口駅方面に向かいます。
標識の奥にはお地蔵さんがいる広場になっていますが、行き止まりになっています。
この分岐から琵琶滝までは5分ほどで到着します。
琵琶滝からは、6号路を通って、ケーブルカー清滝駅方面へ下山できます。
ちなみに、紅葉シーズン中の6号路は一部登り一方通行になるのですが、ふもと〜琵琶滝の区間は双方向通行なので、ハイシーズン中でも琵琶滝から6号路を使ってそのまま下山できます。
病院道(分岐〜東京高尾病院〜6号路入口)
先ほどの分岐を左に行くと、「東京高尾病院」の敷地を通り、6号路の入口に着きます。
病院を通るため「病院道」と呼ばれますが、こちらの道の方がショートカットで早く下山することができます。
便利な道ですが、病院の敷地を通らせていただくかたちになるので、騒いだりしないで静かにマナーを守って通りたいものです。
分岐から6号路入口までの所要時間は10分ほどです。
この後は、舗装路をそのまま歩いていけば、ケーブルカー清滝駅に着きます。
以上、琵琶滝道(病院道)のご紹介でした。
このルートは、紅葉などのハイシーズンの抜け道としても使えます。
ハイシーズン中、ケーブルカーには長い行列ができ、乗車するにはだいぶ待たなければいけません。そんなときはこの道を利用して下山することができます。
1号路を歩いて下山してもいいのですが、1号路はずっと舗装されています。せっかくの山なので、知ってる人はこの琵琶滝道を選ぶことが多いようです。
ただ、山歩きに慣れてない方は、気をつけて通らなければいけない道でもあります。
まだ歩いたことがない方は、試してみてはいかがでしょうか?