雪の高尾山。幻想的な6号路と一面の銀世界になった山頂の様子(2022/2/11)
東京でも大雪の予報が出た2月10日、高尾山でもたくさんの雪が降りました。
一夜明けた2月11日に雪の高尾山に登ってきましたので、その様子をぜひご覧ください。
スタートはふもとのケーブルカー清滝駅前。
朝8時過ぎに到着すると、ケーブルカーの職員さんたちが大勢で雪かきをしていました。
高尾山では雪が降ると観光客や参拝客のために、関係団体の皆さんがいっせいに雪かきをしてくれます。
山頂までは、ケーブルカーを使うか、登山道でふもとから登っていくか選択肢がありますが、今回は登山道での雪景色を見たかったので、6号路で登ってみることにします。
6号路は高尾山の中でも木々が美しいルートなので、木々が雪で白くなる美しい光景が見れるかもしれません。
しかし、6号路の入口に到着してみると、登山道にあまり雪がありません。
もしかしたら思ったような雪景色にはならないかも、と心配になりましたが、去年もふもとでは雪がないのに山の上でかなり雪があったことを思い出し、そのまますすむことにしました。
高尾山はふもとと山頂で標高が400m近く違うので、雪の降り方がだいぶ違うのです。
【関連】雪景色の高尾山。1号路〜山頂〜4号路(2021年)
登山道入口から10分ほど歩くと、薬王院の水行道場「琵琶滝」に到着します。
結局、琵琶滝まではあまり雪がなく、途中出会った方とも「あんまり雪ないですね」と話をしたりしたのですが、雪景色を期待して先にすすむことにします。
うれしいことに、琵琶滝を過ぎると少しずつ雪深い景色になってきました。
願いが届いたのでしょうか。
登山道にも雪が増え、木々も雪で真っ白になってきました。
今まで少し半信半疑だった気持ちも消え、ワクワクしながら前にすすみます。
ほどなくして、6号路の行程の2/3ほどになる「大山橋」に到着しました。
段々と足元の雪も深くなってきたので、この時点でチェーンスパイクを装着することにします。
足元の準備もできて、いよいよあと1/3。これから待ってる景色に胸が高鳴ります。
そして、ここからが雪の6号路の真骨頂でした。
標高が上がってくると、今まで木々に覆われていた空が徐々に開けてきて、明るい空が時折のぞくようになってきました。
日が差すと雪が反射して、今までとまた違った明るい雪景色になります。
そしてさらに雪深くなってきて、雪山感が増してきます。
歩いていると、ここは高尾山ではないような気がしてきて、不思議な気分になります。
大山橋から15分ほど歩くと、6号路の名所「飛び石」に到着します。
飛び石は小川の上にある石を歩いていくところなのですが、ここも雪に埋もれて普段とは違う雰囲気になってました。
小川の水で雪が溶けて足元はぐちゃぐちゃになってました。
ただ今日登ってる登山客の皆さんは、防水の登山靴を履いてたりゲイターをつけてたりするので、ズカズカ歩いていきます。
飛び石のブロックが終わると、6号路最後の難関、長い階段。
階段は段差が雪が埋まっていて、チェーンスパイクや軽アイゼンなどを履いてないと、滑って危ない感じでした。
雪のときは高尾山とはいえ、必ず雪用の装備を持っていきましょう。
長い階段を登り終えると、楽しかった雪の6号路も終わりです。
ここからは5号路を少し歩いて、高尾山山頂へ向かいます。
山頂に着くと、その明るさと雪の多さに驚きます。
今まで歩いていた登山道は頭上に木々が覆いかぶさってるので暗く、雪の量もそこまでではないのですが、山頂は頭上に遮るものがないのでとても明るく、積雪量も登山道よりかなり多いです。
登山道も幻想的で好きですが、山頂には山頂の良さがありますね。
どちらも楽しめるのが最高です。
以上、雪の高尾山レポートでした。いかがだったでしょうか?
いつもの高尾山とは全く違った雰囲気になりますね。
この日の様子は、動画でYouTubeにもアップしているので、あわせてご覧ください。
山頂まで行ったり登山道を歩くには雪山装備があった方が安全です。
興味のある方はこれを機会に揃えてみてはいかがでしょうか?
雪山装備といってもそんなに本格的なものは必要なく、チェーンスパイクあたりから揃えてみるのがオススメです。
また、山頂まで行かないでも、ケーブルカー駅周辺や薬王院までであれば除雪されていますので、雪山装備は必要ありません。
普通の街の感覚で歩けます。
ケーブルカーで上ってみるだけでも充分雪景色が楽しめますので、今度雪が降ったときは、ぜひ雪の高尾山を体験してみてくださいね。