ユリ科
林のふちや湿り気のある草地に生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
根生葉(こんせいよう:茎の根もと近くから生える葉)は大きく、長さ約20~30センチ。
先のとがった楕円形で長い柄(え)がある。裏面の葉脈は盛り上がり、小さな突起がある。
やわらかい若葉は「うるい」と呼ばれ、天ぷらやおひたしなどにして食べられる。
ぬめりがあって、ほろ苦い味が特徴だが、有毒のバイケイソウ(ユリ科)と間違えやすいので注意が必要である。
花は筒状のラッパ形で長さ約4~5センチ。淡い紫色から白色の花が長い花茎(かけい:葉をつけずに花だけをつける茎)に横向きに多数つき、下から上へと咲く。
花のもとの部分には緑色をおびた白色の苞葉(ほうよう:花のつけねにある葉が変形したもの)がある。
大きな葉をもち、つぼみの形が橋の欄干(らんかん)の柱頭につく飾りの擬宝珠(ぎぼし)に似ていることから、その名が付いた。
●季節 7月中旬~8月下旬頃
●高さ 約50~90センチ
●場所 奥高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)