イワタバコ科
沢沿いの湿ったところの岩場などに生える多年草(複数年のあいだ成育する植物)。
根もとから1~2枚の大きな葉を広げているのが特徴。
葉の形がタバコの葉に似ていることからその名が付いた。
花は直径約1.5~2センチの星形で、もとの部分は短い筒になる。
淡い紅紫色で、中心は白く、オレンジ色の斑紋が入る。
葉の間から花茎(かけい:葉をつけずに花だけをつける茎)をのばし、2~3個の花をつける。
葉は長さ約10~30センチの卵形で、ふちにふぞろいの鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。
手触りはやわらかく、表面にちりめん状のしわが目立つ。
冬になると葉はまるまって芽をつつみ、寒さから守る。
4月から6月ごろの若葉は、おひたしや天ぷら、生でも山菜として食べられ、わずかな粘りと苦みがある。
●季節 7月下旬~8月中旬頃
●高さ 約10~30センチ
●場所 6号路、蛇滝
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)