キク科
丘陵から山地の草原、林のふちなど日当たりよいところに生えている多年草(複数年のあいだ成育する植物)。
花は直径4センチほどの紅紫色をした頭花(とうか:筒状の小さな花が密生して、ひとつの花に見える花)で、高くのびた茎の先に2~3個が集まって上向きに咲く。
花を包むつぼみのような総苞(そうほう:花の基部を包む、葉の変化したもの)はつりがね形で、長さ約1.5~2センチ。
春に咲くノアザミとよく似ているが、総苞に粘り気がなく、総苞片がとげのように反り返っている。
花の咲く時期にも根生葉(こんせいよう:茎の根もと近くから生える葉)が放射状に残っており、茎に葉はまばらにしかつかない。
根生葉は長さ約30センチくらいあり、羽状(うじょう)に深く裂け、ふちに鋭いとげがある。
葉脈が紅紫色をおびているのが特徴である。
花が終わると、毛の生えた種ができる。
●季節 8月~10月中旬頃
●高さ 約50センチ~1メートル
●場所 2号路、裏高尾、奥高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)