ハエドクソウ科
丘陵や低山の林内ややぶなどに生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
全草に有毒成分を含み、根を煮つめた汁を紙にしみこませてハエ捕り紙をつくったことから、その名が付けられた。
茎の先から細い花茎(かけい:葉をつけずに花だけをつける茎)をのばし、穂状に小さな花がつく。
花は長さ約5~6ミリで白色に淡い紅色をおびる。
花びらは上下に分かれ、下が大きく先が浅く3つに裂ける。
4本の雄しべがあり、うち2本が大きい。
つぼみのうちは上向きにつき、開花すると横を向き、実を結ぶと下を向く。
葉は長さ約7~10センチ、幅約4~7センチの卵形から長い楕円形で、ふちに粗い鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)があり、茎に向かい合ってつく。
種は先にとげがついた萼(がく)に包まれ、動物や衣服にくっついて運ばれる。
●季節 7月中旬~8月中旬頃
●高さ 約30~70センチ
●場所 1~6号路、稲荷山、蛇滝、裏高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)