ラン科
暖かい地方の常緑樹林の下に生える腐生植物(腐葉土の上に生えて、その養分を分解する菌と共生して成長する植物)。
菌類と共生することで養分を得て成長する。
葉緑素を持たず、全体が黄褐色なので枯れた花のように見え、あまり目立たない。
高尾山では梅雨時のカシ林などで見られる。
漢字では「無葉蘭」と書き、その名のとおり葉は退化してわずかに鱗片葉(りんぺんよう:葉が小さなうろこ状に変化したもの)が残る。
花の直径は約2~3センチで、半開き状に咲く。
色は淡い黄白色で、花茎(かけい:葉をつけずに花だけをつける茎)の先に5~6個がまばらにつく。
萼(がく)と横に開く花びらはほぼ同じ形で、長さ約1.5センチ。
手前につき出る花びらの内側には、黄色い毛状の突起が密生する。
花が終わると、細い棒のような黒い実をつける。
●季節 6月上旬~7月上旬頃
●高さ 約30~40センチ
●場所 3号路
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)