イチヤクソウ科
雑木林など明るい林内に生える常緑の多年草(複数年のあいだ成育する植物)。
全草を乾かして脚気(かっけ)などの薬とし、葉の汁は止血に用いるなど、薬草として優れていることから「一薬草」の名が付いた。
花の直径は約1.2~1.5センチで、長い花茎(かけい:葉をつけずに花だけをつける茎)の先に3~10個が下向きに咲く。色は白く、ウメの花に似ている。
花びらは5枚あり、湾曲した雌しべがつき出し、雄しべの先端には花粉を出す穴があいている。
葉は長さ約3~6センチ、幅約2~4センチの広い楕円形で、根の脇からまとまって出る。
葉脈の部分の色が薄く網目模様のように見える。
手触りはやや厚みがあり、ふちに細かい鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。
花が終わると雌しべが残った実をつけ、熟すと割れて種を散らす。
●季節 6月上旬~7月上旬頃
●高さ 約15~20センチ
●場所 3号路、奥高尾
(テキスト提供:八王子市産業振興部観光課)