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バスで一気に大垂水峠へ。高尾ローカル ジャッキー・ボーイ・スリムさんオススメの高尾山ルート

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12/18(土)に高尾山口駅前のホテル「タカオネ」で、「高尾JAM」というイベントが開催されます。大量生産ではない丁寧なモノづくりをしている人気アウトドアギアブランドが一堂に会す、ギア好きには堪らないイベントです。

【関連記事】 12/18 高尾山の麓でアウトドアガレージブランドが集う「高尾JAM」が開催

主催者である「jindaiji mountain works」のジャッキー・ボーイ・スリムこと尾崎光輝さんが、このイベントの紹介文で次のように書いています。

「山の麓でイベントやりたかったんだ。例えば、友人達とイベントで合流してからハイキングに行く、とか。偶然会った友人と少し歩いてみたり、とか。」

会場は高尾山の麓。
せっかく高尾山に来たんだから、イベントの前や後で高尾の山を歩いて欲しい。
高尾山の麓に住んでいる主催者ジャッキーさんならではの想いが詰まった文章です。

尾崎光輝(ジャッキー・ボーイ・スリム)

「jindaiji mountain works」を主催するギアクラフトマン。日本のウルトラライトハイク黎明期から広く活躍し『GO OUT』誌に連載を持つコラムニストでもある。数年前から高尾山の麓に住み、日々愛犬のミンガスとともに高尾山周辺を山歩きをするのが日課。

そんなジャッキーさんに、今回のイベントの日にみんなに歩いて欲しい高尾のオススメ登山ルートを聞いてみました。
ジャッキーさんの口から出たのは、なんと1日3本しかないバスを使うルート。

高尾山口駅前からは相模湖駅に向かうバスが出ているのですが、1日3本しかなくあまり利用客は多くありません。
そのバスに乗って途中の大垂水峠で降り、そこから小仏城山や南高尾を歩くという、ひとひねりあるルートです。

「1日3本しかないバスって、なんか面白いよね」
と、ジャッキーさんは笑いながら言います。
観光登山のイメージが強い高尾山ですが、少し足を伸ばすと素敵なトレイルがたくさんあるのです。

オススメルートの地図。高尾山口駅をバスで出発し、大垂水峠のバス停で下車する。(地理院地図を加工して作成)

大垂水峠からは、

  1. 小仏城山へ向かうルート
  2. 南高尾山稜を歩くルート

の2つのパターンが考えられます。
小仏城山まで登れば、そこからは高尾山へ歩いて戻ってきてもいいし、奥高尾の景信山、陣馬山へも向かえます。
あるいは相模湖に降りるコースなどもあり、いろいろなパターンが考えられます。

南高尾をぐるっと歩くと、途中で湖を眺めながら、本格的なトレイルを4時間ほど歩いて高尾山口駅まで戻ってこれます。

どちらも行きも帰りも両方歩きだと時間がかかりますが、バスで大垂水峠まで行くことでかなりショートカットできて、いきなり高尾の奥深い場所から歩き始められるのが面白いところです。

バスで大垂水峠へ(高尾山口駅〜大垂水)

高尾山口駅から大垂水峠へは、相模湖駅行に乗車して「大垂水」バス停で降ります。
本数は1日にわずか3本で、高尾山口駅を10:24、13:27、16:55(土日は17:52)に出発します。

バス停は高尾山口駅前のロータリーにあります。奥の建物がタカオネ。
相模湖駅行のバスは1日3本。(2021年12月現在)

4時間ほど山歩きをすることを考えると、出発は10時か13時台のバスがいいでしょう。
「高尾JAM」を午前中に訪れて、13時台のバスに乗るのがいいかもしれませんね。
(帰りは日暮れの時間になるのでライトを忘れずに)

高尾山口駅から「大垂水」バス停までの所要時間は、12分です。
10分ちょっとで、あっという間に高尾の奥深いエリアへ移動することができます。

大垂水バス停で下車したところ。基本的に利用者は少ないが、花観察の時期には多くの人が乗車することも。
進行方向に少し歩くと橋が見えてきます。この周辺から登山ルートに入ります。

小仏城山へ向かうルート

橋の下を通り過ぎ少し歩くと、右手に登る階段があります。
小仏城山へはここを入っていきます。

右にある階段が小仏城山への道。

橋へ上るスロープもありますが、そちらは違うルート(南高尾や学習の歩道方面)に行ってしまうのでご注意を。

小仏城山までは2km弱、ゆっくり歩いて1時間ほどの道のりになります。

登山道に入ったところですぐに緑深い道になります。
前半はやや急登で、標高を上げていきます。

南高尾のコースもそうなのですが、この道は「関東ふれあいの道 湖のみち」の一部になっています。
なので、人通りは少ない道ですが、標識はかなり整備されています。

要所要所に標識があります。「梅の木平」は南高尾を歩いた先にある。

小仏城山への道は、中盤はなだらかでとても歩きやすい道になります。
この周辺は花の観察スポットでもあり、春になると美しい花が咲いています。

なだらかで歩きやすい道。

ゆるやかなアップダウンを繰り返していると、終盤で長い急な階段が現れます。
これを登りきると小仏城山はすぐそこです。

最後に長い階段が現れます。
登りきると、高尾山と小仏城山を結ぶ縦走路とぶつかります。

ぶつかった縦走路を左に行くとすぐ小仏城山に到着します。
右に行くと高尾山へと向かいます。高尾山までは1時間弱の道のりです。

小仏城山に到着。小仏城山には2軒の茶屋があります。(基本的に週末のみの営業)
小仏城山には立派なトイレがあります。眺望も最高です。

小仏城山からの各コースについては、以下のページを参考にしてください。

南高尾山稜コース

大垂水峠で車道にかかる橋を渡ると、南高尾山稜コースに入ることができます。
ここから高尾山口駅までは約4時間の道のり。
南高尾山稜コースには途中にトイレも茶屋もないので、山歩きに慣れた人向けのコースになっています。

車道からスロープを上って、橋を渡ると南高尾のトレイルへ。

南高尾山稜コースは、高尾山の南側に位置する稜線をぐるっと回って高尾山口駅に戻ってくるルートで、小ピークをいくつか通る本格的なトレイルです。途中で津久井湖を望むこともできます。

南側の稜線なので、陽当りのいい気持ちのよいトレイルが続きます。
途中にある見晴台からは、津久井湖や丹沢の山々を眺めることができます。
このルートには小ピークがいくつかありますが、まき道もあるので時間がないときはショートカットが可能。

南高尾山稜コースの概要は以下のページを参考にしてください。

【関連記事】南高尾山稜コース(三沢峠〜大垂水峠)

大垂水峠から2時間ほど歩くと三沢峠に到着します。
三沢峠ではいくつかの登山道が分岐していて、ここから高尾山口駅までは、

  1. 「梅の木平」バス停に出て、そこから国道20号を歩くルート
  2.  東高尾山稜コースを歩くルート

2通りのルートがあります。

途中から車道を歩く「梅の木平」経由の方が早く高尾山口駅に戻れますので、三沢峠に到着した時間でどちらを選ぶか判断するといいでしょう。

三沢峠。いくつかの登山道が分岐・合流している。
三沢峠にある標識。梅の木平経由と草戸山(東高尾)経由とどちらでも高尾山口駅に行ける。

梅の木平バス停までは約1時間。途中から林道になり歩きやすい道です。
梅の木平バス停から高尾山口駅は徒歩20分なので、三沢峠から1時間20分で高尾山口駅に到着できます。
暗くなっても比較的安心なルートです。

国道20号沿いの梅の木平。「関東ふれあいの道 湖のみち」の起点でもある。

東高尾山稜コースはアップダウンを繰り返す歩きごたえのある道。
途中で草戸山などのピークがあったり、城山湖を望んだりできる本格的なトレイルです。
「四辻」というところで下山すると、高尾山口駅に到着します。
三沢峠から高尾山口駅は、2時間ほどの道のりになります。
東高尾山稜コースの概要は以下のページを参考にしてください。

【関連記事】東高尾山稜コース(四辻〜草戸山〜三沢峠)

東高尾山稜コースは草戸山を通ったり、城山湖を望めたりできる。

ジャッキーさんオススメのバスを使ったルート。
イベントの前後に高尾山を少し歩くのもいいけど、どうせならバスで一気に高尾の奥深くまで移動してがっつり山歩きを楽しむのもアリかも。
バスの時間をチェックして、ぜひトライしてみてください。

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